はじめに

皆さん、こんにちは。前回に引き続き、今回も貯金についての記事を書いていこうと思います。資産形成をしていく上で、貯金だけをしていくことを私は推奨しませんが、貯金ができない人は資産運用について考えるよりも、まず、自分の現状把握』をするべきです。現時点で貯金ができていない方は、貯金ができるようになって資金を作ってから、資産運用を行いましょう。

えらそうなことを書いていますが、私自身、本来は貯金ができない浪費家タイプに当てはまります。数年前まで貯金をほとんどしていませんでした。ただ、老後一人で生きていくかもしれないという不安に駆られるようになり、一念発起して、まずは貯金をできるようにしようと心に決めました。

目標の明確化

貯金にかかわらず、何か新しいことをスタートさせるときに目標を決めることから始めると思います。ですが、その目標を曖昧にしてしまうと、人間は段々適当になってしまう生き物です。貯金をする上での目標を1年単位で決めていきましょう。私の場合ですと、「1年で100万円貯金する」という目標を設定し、次に100万円÷12ヵ月「1ヵ月につき8万4千円以上貯金する」という、1ヵ月単位の目標ができました。

達成できない目標は掲げない

ここで、注意するべき点が2点あります。

1点目は、絶対に達成できない目標を掲げないことです。仕事において目標を高く掲げることは大事ですが、貯金はあくまでも貯金です。収入や支出の問題で物理的に達成不可能な場合もあります。まずは、無理なく達成できるような目標にしましょう。

目標に捕らわれ過ぎない

2点目は、1ヵ月の目標に囚われ過ぎないことです。毎月毎月予想外の出費というものがあります。そのため、どうしても1ヵ月の目標金額を達成できない月もあるでしょう。しかし、そこで落ち込んで貯金をやめないでください。最終的に目標に達成すればいいので、翌月で補填していきましょう。

家計簿をつけ、現状把握をする

さて、前述で話したように絶対に達成できそうな目標にしましょう。では、その目標金額をいくらに設定すればいいのか皆さんはおわかりですか?実は、貯金のできないタイプの方は家計簿をつけていない方が多いのです。家計簿をつけることがなぜ大事かといいますと、お金に関することは基本的に『現状把握』が大切だからです。何にいくら使っているのかしっかり把握した上で、無駄使いを減らしていきましょう。

毎月の固定費と変動費を決める

支出には固定費と変動費がありますが、できるだけ現状の生活を維持するために固定費よりもまずは変動費を見直してみましょう。

1ヵ月を4週で分ける方法

手取り収入-(貯金額+固定費)=変動費(生活費)

【例】30万-(5万+13万)=12万

1週間の変動費(生活費):12万÷4=3万(①)

という計算式から出た変動費を4で割り、1週間分の変動費(生活費)を出してみましょう。まずはその金額で1週間過ごしてみてください。無理なく生活できるようでしたら、貯金額も固定費も問題ありません。

1ヵ月を5週で分ける方法

1週間の変動費(生活費):12万÷5=2万4千円(②) 

余裕がある方は、5で割ってみましょう。1週間分の生活費が浮くことにより、翌月への急な出費へ対応できる※予備金を作ることができます。

予算を守れない場合の対処法

①での1週間生活がきつかった方は貯金額と固定費の見直しが必要になります。固定費でしたら、携帯代が1番見直しやすいです。キャリアに拘らずに、格安SIMに乗り換えることにより1年で10万円もの節約につながる可能性もあります。また、収入に対してあまりにも家賃の割合が高い場合は、引越しも検討してみましょう。

クレジットカードは使わない

貯金ができない方に多いのがクレジットカードの利用率が高いということです。一見、ポイントが貯まるのでお得に感じますが、魔法のカードの威力は怖いものです。家計簿をつけ、現状把握をし、貯金ができるような習慣をつけてから使うようにしましょう。習慣化できましたら、固定費等はクレジットカードで引き落とし、ネットでこまめに履歴を確認することでカードの使いすぎを防ぐことができます。

断捨離をして、意識改革

 

貯金ができない方は無駄遣いが多く、部屋が物であふれている方も少なくはないはずです。お金の現状把握だけでなく、家にある者の現状把握と断捨離を行いましょう。

これは私の経験上の話になるのですが、貯金をすると決めたときに断捨離も行い、要らないものを捨てるか、売るかにしました。こうすることりより、要らないものを買っていた現実を直視し、買い物をするときに本当に必要なものしか買わないようになりました。また、部屋がきれいになることにより、時間の短縮や仕事の効率が良くなり、一石二鳥になります。。

どうしても欲しいものがある場合

貯金をする上で我慢をし過ぎるのはよくありません。無理せず、楽しく貯金をできるようになることが一番の近道です。1年の中で、どうしても欲しい物や必要な物が出てくるときがあるでしょう。そのときは、一度断捨離したときのことを思い出してください。本当に必要な物なのか、今すぐ必要な物なのかを考えてみましょう。

考えた結果、どうしても欲しい場合は、先月分の※予備金から出せる範囲、もしくは予備金が貯まるまでは待ちましょう。

最後に

貯金を継続することは実際難しいことかもしれません。ただ、現状把握をしてみると案外無駄使いをしていることがあります。最初のうちは家計簿のデータも少ないので、なかなか現状把握が難しいかと思います。1年という目標でまずは根気よく続けてみてください。最近は、家計簿アプリという便利なツールがたくさんあるので、昔よりは楽にできます。

また、完璧主義になり過ぎないことも非常に大事になります。上記の仕組みを回せるようになることで貯金はできるようになりますが、家計簿もたまにはサボって、後からまとめて入力してもいいのです。続けることが何より大事になります。続けて習慣化して、当たり前にしていくことで、自然と貯金体質になっていきます。

私は1年続けたことにより貯金体質になり、2年目からは貯金金額を減らし、投資金額に分配したり、欲しかった物を買うようになりました。家計簿も以前ほどはきちんとは記録せず、1週間分まとめて記録しています。貯金体質になると自然と現状把握をできるようになっていきます。貯金体質になることが資産形成のまず第一歩になるのです。貯金ができてない皆さんもとりあえずは生活費の3ヵ月分でもいいので1年間貯金を実践してみてはいかがでしょうか。  

石坂