はじめに

皆さん、こんにちは。最近、「100年時代」という言葉を耳にする機会が増えたかと思います。首相官邸のホームページを見ると『人生100年時代構想』というワードも出てくるほど100年時代は身近で、これから考えなければいけない問題になっています。

実際、長生きできることは喜ばしことですが、仕事をリタイアし、やっと時間に余裕ができたのにお金がなくて自由に生きられないというような、悲しい老後生活はできれば送りたくないですよね。そんな生活を送らないために今回は老後にはどれくらいお金が必要なのかを検証していければと思います。

【出典】首相官邸HP
 https://www.kantei.go.jp/jp/headline/ichiokusoukatsuyaku/jinsei100.html

100年時代とは

ロンドンビジネススクール教授のリンダ・グラットン氏の著書『LIFE SHIFT』で提唱した言葉が【100年時代】になります。グラットン氏は、寿命が延びて100歳を超えるようになれば、これまでの80歳ほどの人生設計を見直す必要があると発表しています。現在日本人の平均寿命は女性が87.14歳男性が80.98歳と男女とも世界第二位の長寿大国になっています。一説によると、100歳まで生きるのが普通になる時代が近い将来あるとも言われています。グラットン氏の説によると、100年時代には「多様な働き方」が重要になってきます。70歳を超えて働く必要もあり、一人一人が老後の働き方についても考えていく必要があります。

私自身、100歳まで生きると考えますと、従来の60歳でのリタイアはかなりの資産か不労所得がないと踏み切れないだろう、と感じています。そう考えますと、長生きは楽しみでもありますが、不安な気持ちも出てきてしまいます。グラットン氏の言う通り、60歳はもちろん、70歳を超えても働けるような仕事の向き合い方、もしくは資産形成を考えなければいけない時代が来てしまったのかもしれません。

【出典】日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG26HGD_X20C17A7000000/

老後に必要な生活資金は

仮に60歳で仕事をリタイアした場合、100歳まで生きるためには一体いくら必要なのでしょうか。2017年総務省の発表によりますと、高齢無職世帯のうち高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上,妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯)についてみると実収入は209,198円、可処分所得が180,958円となり、消費支出は235,477円なので、毎月の不足分が54,519円、年間では654,228円にもなります。仮に夫婦で90歳まで生きる場合は、19,626,840円必要になり、100歳まで生きる場合は、26,169,120円必要になります。しかも、働いている間に自分でこの不足分を作っていく必要があります。

【出典】総務省「家計調査」
http://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/nen/index.html

老後ゆとりある生活を送るためには

老後にゆとりある生活を送りたいと考えている方はたくさんいるかと思います。私もそのうちの一人です。時間に余裕ができる分、旅行に行ったり、おいしいものを食べたり、趣味に勤しんだりとリタイア後のプランは人それぞれあると思いますが、何事にもお金はかかります。そこで老後にゆとりのある生活を送るためにはいくら必要なのかを見てみましょう。

生命保険文化センターによると、34.9万円が必要になるそうです。ここから前述の可処分所得を引くと毎月168,042円の不足になり、年間2,016,504となります。仮に夫婦で90歳まで生きると考えると60,495,120円、100歳までは80,660,160円が必要となってきます。一人当たり、4,000万円以上貯めるのは容易なことではありません。

【出典】生命保険文化センター
http://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/oldage/7.html

老後の生活のために今できること

老後ゆとりのある生活を送るために今からできることは、働いている間に老後の資金や不労所得の仕組みを作ることです。現在の年齢からリタイアする予定の年齢を引いてみてください。その期間内に4,000万円を作る必要があります。貯金だけで補うには大きな数字です。毎月の不足分を不労所得で補う方法を弊社のセミナーで気軽に勉強することができますので、ご興味のある方はご参加ください。

石坂