土地の有効活用のためには賃貸アパート経営を行うことが効果的だといわれています。賃貸アパート経営は、定期的な賃貸収入や不動産の相続税評価額が時価よりも低く評価されるなどのメリットがあります。土地の活用方法としては有効ですが、土地を持っていない人は、賃貸アパート経営できないのでしょうか？そこで、土地なしでのアパート経営は可能なのか、可能だとすればどんなメリットやリスクがあるのかなどについてお伝えします。

☆土地なしでもアパート経営は可能！

土地なしで賃貸アパート経営を行う場合は、アパートを建築するだけでなく土地を探して購入するところから始めなければいけませんので、土地選びのノウハウも求められることになります。また、土地の購入資金の確保も必要になります。そのため、土地なしでのアパート経営をあきらめてしまっている人もいるでしょう。

しかし、土地なしから賃貸アパート経営を始めるのは不可能というわけではありません。購入しようとしている土地での賃貸アパート経営が十分成り立つと金融機関から評価を得られれば、必要な融資を受けられます。

土地選びについても、信頼できる不動産業者を見つけることができれば、その業者のノウハウを活用することができますので、土地を保有していなくてもアパート経営を始めることができるでしょう。

☆好立地を自由に選べるのが土地なしのメリット！

土地を持たずに賃貸アパート経営をするためには、まず土地を選ぶことからスタートします。手間がかかりますし、将来性まで見通して好立地を見つけるノウハウも必要ですので大変な作業ですが、実は、これが土地なしの賃貸アパート経営スタートの大きなメリットとなります。

土地を持っている人は、その土地で賃貸アパート経営をするしか選択肢がありません。その場所が必ずしも賃貸アパート経営に向いている場所とは限りませんが、土地を動かすことは不可能です。

その点、土地選びから始める場合は、賃貸アパート経営に適した好立地を見つけて賃貸経営をスタートさせることができます。また、好立地に建っている中古の賃貸アパートを購入してすぐに賃貸経営を始めるという選択肢がある点も、メリットといえるでしょう。

☆自己資金は必要？頭金ゼロで始めるにはリスクも

土地なしで賃貸経営を始めるためには、土地代も含めた資金を確保する必要があります。そのため、一定割合の自己資金を投入しようと思えば、必要な自己資金も大きくなります。自己資金を投入することによって、賃貸アパートを開始したあとの返済負担を軽くすることができるでしょう。

しかし、そこまでの自己資金は用意できないという場合でも、必要な資金の融資を受けることができれば、土地なしで賃貸アパート経営を始めることができます。フルローンを受けることができれば頭金ゼロでも始めることは可能です。ただし、返済負担が増加するリスクがありますので、物件からの賃貸利益で確実に返済できるように慎重に資金計画を作成する必要があるでしょう。

☆最重要！提案力のある管理会社を探そう！

土地なしで賃貸経営を始める場合のポイントの1つは、好立地を選ぶことです。そのためには、優秀な不動産会社を探す必要があります。また、もう1つのポイントは提案力のある管理会社を見つけることです。賃貸アパート経営を始めたあとは、長期の空室が発生しないように、時代に合わせて物件のリニューアルをしたり、アパートの共用部分などがきれいに保たれるように物件の管理をしたりする必要があります。

どうすればそういったことが可能になるかを提案してくれる管理会社と契約できれば、長期的に安心して賃貸アパート経営を続けていくことができるでしょう。土地なしで賃貸アパート経営をしようと考えている人は、リスクや注意点を理解した上で、メリットを最大限に活かすように努めることが大切です。