不動産投資と一口に言っても、その内容は様々です。マンション・アパートを一棟まるまる経営することもあればそのうちの一部屋だけ、あるいは駐車場を作ってそれで収入を得るという方法もあります。国内に留まらず海外の不動産という選択肢もありますが、知識や経験がないとなかなか手を出しづらいですよね。そんな人に人気なのがREITと呼ばれる不動産投資信託です。運用はプロに任せ、自分は投資先を選んで出資するだけ・・・という投資初心者にはありがたい金融商品です。しかし、海外の物件となると果たして安全なのかどうか・・・そこで今回は、海外のREIT投信について意識調査をしてみました。
※一番多い回答「その他」を除く
”勝手知ったる”・・・とはいかないから
7割の人が「ない」と答える結果になりました。
・海外の政治情勢に疎いため、不動産価値を正確にはかれないため投資対象からは外したい(40代/男性/自由業・フリーランス)
・海外になると物件を調べようがないというか限界があるので、難しいと思うから。(40代/女性/その他専門職)
・BRICsなどの発展途上国の経済状態が低迷しており、欧米は移民問題やテロが頻発しているので不動産が下落しており、しばらくは 静観したいと思っています。(40代/女性/自営業(個人事業主))
海外の物件だと十分な情報が入ってこないので、適切な判断ができないのでは、という意見が多く挙がりました。確かに国内に比べ情報が届くまでにタイムラグがありますし、そもそも正しい情報が入ってくるという保証もありません。投資にはただでさえリスクがつきまといますから、進んでリスクを増やしたいとは思わないのでしょう。また逆に、海外情勢がわかっているからこそ今は”興味がないという人もおり、投資には「情報」が非常に重要だということがわかりました。
興味はある!・・・けど、”今”じゃない
一方、興味があるという人も3割いました。
・知人が実際にやっていて、利益が出ていたため。ただ興味はあるものの、実際に行うには少し検討しています。(20代/女性/専業主婦)
・興味はありますが、ハイリスクハイリターンのイメージなので勉強をもっとして良い商品を見極めない限りは実際に投資はしないと思います。(30代/男性/会社員)
・物価が安い海外も今後発展が続き、不動産価値も上がっていくと思うので。(40代/男性/自由業・フリーランス)
興味があっても、「今すぐ!」という人は少ないようです。まずはしっかり勉強して、知識をつけてから挑みたいという意見が多く挙がりました。やってみなければわからない部分もあるでしょうが、事前に得られる情報があるなら可能な限り集めたいと思うのは不自然なことではないですよね。他の投資より情報を集めにくい分、一層勉強熱心になるのかもしれません。
これから増えていく!・・・かもしれない?
今回の調査では、海外のREIT投信に関しては興味がないという人が多数を占める結果となりました。
入ってくる情報が少なく、またその是非を判断する能力もないのでリスクが高いと思うのでしょう。また、興味があると答えた人もしっかり事前に勉強してからでないと・・・という意見が多く集まり、積極的に「やりたい!」という人は少数派だということがわかりました。しかし逆に言えば、知識がしっかりつき、きちんとした情報を得ることのできる環境になればやりたいと思う人が増えるのかもしれませんね。
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2016年06月20日~2016年07月04日
■有効回答数:100サンプル
【記事筆者】
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