不動産投資は他の投資に比べてリスクは低いのですが、もちろん失敗してしまうこともあるでしょう。失敗しない為に、実際にあった失敗例を踏まえておきましょう。
地方アパート経営による失敗
大学移転による失敗というのがあります。以下は失敗した方の経験談です。
「私は、埼玉県内で築14年、駅から徒歩10分の総戸数8部屋のアパートを2棟所有しています。
購入当初は、満室状態でそれなりに利回りも良かったのですが、
近くにある大学が都内に移転してからは空室が目立つようになりました。
そこで、家賃を下げてみたのですが今でも満室になることはありません。」
これは、大学だけではなく工場の閉鎖などにも同じような現象が起きるかと思いますが、対象地域の人口減少により失敗の原因に繋がります。
大学があるということは、毎年その近くに新入生が引っ越してくるので需要があるかと思いますが、最近は、大学側が学生を集めるために都心部にキャンパスを移転することが増えています。
そうなると、今まで満室だったアパート、マンションも空室になるリスクが高くなるので、思うように入居者が決まらないというケースがあります。
新築マンションの家賃下落
新築物件を購入した場合に起こるケースとして、入居者が2年間で契約更新せずに出ていった場合に、次に貸し出す時には中古物件としての家賃相場になります。
これにより、新築と中古の家賃相場を確認して長い目で見て計算しておかなければならないでしょう。新築マンションを購入する際には、目先の利益だけではなく空室のリスクと利回りに気をつけなければいけません。
管理会社を通さずに自己管理して家賃滞納
家賃滞納でトラブルに巻き込まれたSさんのケースです。
家賃収入の中から月々管理委託費を支払うのが嫌だったSさんは、
自分で管理することにして管理会社に依頼しませんでした。
しかし、1年半くらい入居していた人が家賃滞納するようになり、
2ヶ月滞納した時点で全く連絡が取れなくなってしまいました。
電話には出ず、家を訪ねても留守だった為に結局管理会社に頼むことにしました。
その後は、なんとか滞納した分を支払ってもらい退去していただきました。
投資用不動産を購入してから、管理委託費を節約したいと考える方もいるかと思います。しかし、あまり不動産投資の経験が少ない方であれば専門家にお願いしたほうがよいでしょう。自分で管理した場合には、今まで平気だった方が急に家賃を滞納したりするという恐れもあります。
オーナーチェンジで中古物件購入
中古物件を購入した際に、つきまとうのが修繕費用です。
都内の中古マンションを購入したAさんですが、既に入居者がいた為に部屋の中を確認しない状態で購入しました。
しかし、購入して半年くらいするとエアコンの故障や水漏れの事故が相次ぎ修繕費が高くつきました。
中古物件を購入する際には、突発的な出費に対応できるようにある程度の資金をとっておいた方が良いでしょう。
リスクを把握し、事前に策を練っておく
他にも、失敗のケースは様々だと思います。
不動産投資を行う際には思いきりも大事ですが、事前に想定できるリスク解消する方法を考えておかなければなりません。
【記事筆者】
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