副業として、あるいは本業として不動産投資に興味があるという人は少なくないでしょう。細かな事務手続きは必要なものの、あくせく働かずとも安定した収入を得られるなんて夢のようですよね。しかしネットやメディアには不動産投資にまつわる様々な話が溢れており、実際に家賃収入でどれくらい儲かるのか…と不安に思って踏ん切りがつかない人もいるかもしれません。そこで、実際にアパート経営をしている人に家賃収入に関する質問をぶつけてみました。
【一番多い回答(※「その他」を除く)】
なかなか思い通りには…いかない?
6割の人が「いいえ」と答える結果になりました。
・経営を始めた時よりもやはり、周辺環境の変化(新しくアパートが近隣に建ったりなど。)の影響で幾分家賃を下げたりしたため。(20代/女性/専業主婦)
・アパートを経営してすぐに、想定価格じゃ割高すぎて誰も借りてくれない事に気づきました。(40代/男性/自営業(個人事業主))
・居住者の空きが多く、その為さらに設備投資をしなければならないから。(30代/男性/契約派遣社員)
・固定資産税とか、アパートの設備維持に費用がかかって、予想していたほどもうけがない。(40代/女性/会社員)
空き室を回避するためには必要に応じて家賃を下げざるをえない、という声が多数挙がりました。設定価格にこだわって入居者がいないのでは入ってくるものがゼロになってしまいますから、妥協することも必要なのでしょう。また不動産経営では収入だけでなく当然支出もあります。そのバランスをみたときに想定した利益が出せていないという声もあり、みなさん苦労している様子が窺えました。
【二番多い回答(※「その他」を除く)】
不動産経営はまさに段取り八分!
一方、想定した金額になっているという人も4割いました。
・初期投資を比較的小さく出来たので、月々の収入は想定より大きいです。(30代/女性/専業主婦)
・投資をする前に物件情報を口コミやインターネットで厳選しているので。(30代/男性/会社員)
・何度か家賃の値上げも検討しましたが、結局据え置きにしています。(40代/女性/専業主婦)
「はい」と答えた人の多くは、初期投資を抑えたり下調べを念入りにしたりと、実際に経営を始める前に万全の態勢で臨んでいることがわかりました。初期費用が少なければ回収に時間がかからずいち早く利益を出せるようになりますし、事前にその土地の将来的な価値を把握しておけばプランが乱れるということも少ないでしょう。闇雲に物件を探すのではなく、しっかりと自分のビジョンを持って不動産経営には乗り出すべきなのかもしれませんね。
できるかどうかは自分次第…なのかも?
今回の調査では、アパート経営においては想定した家賃収入に届いていない人の方がやや多いという結果となりました。その理由の多くは入居者が集まらず泣く泣く家賃を下げたというものでした。どれだけ立派な建物でも、賃貸の場合周辺のアパートやマンションとの兼ね合いでなかなか人が集まらないということもありますから、その土地に合った価格設定をすることが重要なのでしょう。
一方で成功者の多くは事前にキチンと準備をしていたという声が多く、しっかりとプランを練って始めれば期待通りの結果を得ることもできるのかもしれませんね。
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2016年04月12日~2016年04月26日
■有効回答数:100サンプル
【記事筆者】
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