不動産投資において、避けなければならない問題の1つが、実質利回りが下がることではないでしょうか。何らかのトラブルが起こったり、上手く行かなかったりすることで実質利回りを予想より獲得できないケースはありますよね。しかし、それでも相場の金額より低くなることは不動産投資を行う方の誰もが避けたい問題だと考えられます。では、実際に不動産投資で、実質利回りが相場より低くなってしまうというケースはどれくらい発生しているものなのでしょうか。アンケートで調査を行ってみました。

【一番多い回答(※「その他」を除く)】

過半数は低くなったことがない!リスクヘッジが重要?

調査してみた所、過半数の方は実質利回りが相場より低くなった経験はないと答えていました。

・今のところそのようなことはないのですがこれからはありそうで怖いところです(30代/女性/会社員)
・不動産投資のキャリアがそこまでないのでまだ低くなってしまったことはないです。(30代/女性/契約派遣社員)
・不動産投資で実質利回りが相場より低くなってしまったことはありません。いつもリスクを考えて行動しています。(30代/女性/契約派遣社員)
・低くなった経験はあるが、相場より低くなった経験は今のところありません。(20代/男性/会社員)
・実質利回りが相場より安くなったら、そもそも不動産投資をする意味がない。(40代/男性/会社員)

まず、今の所は相場より下回った経験がないという意見が多く、実質利回りがこれから先どうなっていくのかは予測できていない方が一定数いることが伺えますね。不動産投資を始めてからそれほど年数が経っていないためという可能性もありそうです。ただ、回答を見る限りでは、リスクヘッジをきちんと行っていれば、実質利回りが下がることがあっても、相場より低くなってしまう事態は十分に避けられる問題なのかもしれません。相場より安いなら投資をする意味がないという意見もありますし、実質利回りの高さを考慮した上で不動産投資に参入するのが望ましいと言えそうです。

【二番多い回答(※「その他」を除く)】

空室による影響で?管理費用や金利の問題も!

100名中44名の方は、実質利回りが相場より下がってしまったことがあると回答しています。

・入居者が入らないとか、修繕費が思ったよりかかったたりとかいろいろありますね(30代/男性/会社員)
・空室が出て賃貸収入が下がってしまったことで相場よりも低くなりました。(40代/男性/自営業(個人事業主))
・中間コストを加味すると、一時的に相場よりも低利回りになる局面がある。(40代/男性/会社員)
・当初予定していた収益を上げていますが、貸出金利が低くなってきた為に相場より利回りが幾分低くなっています。(50代/男性/無職)
・相場を良く把握しておらず、知識のないまま不動産投資に踏み切ったためだと思います。(40代/女性/専業主婦)

主な原因としては、空室の問題が挙げられるようです。所有している不動産物件から得られる収益が少なければ、必然的にその分だけ利回りが少なくなり、相場を下回ってしまうものなのかもしれませんね。

また、修繕費を始めとした管理費用がかかると、実質利回りが下がることに繋がるケースもあると伺えます。他にも、貸し出し金利の金額に動きも影響するようです。相場を把握していなかったからという意見も複数見受けられましたし、不動産投資に関する知識に疎いとリスクへの適切な対策が行えず、実質利回りが下がりやすいのかもしれません。

将来を見据えた計画性が大切?リスクへの対処も徹底を!

統計を見る限りでは、不動産投資において実質利回りが相場を下回ってしまうケースはそれほど多くはないことがわかりました。しかし、あくまでも今の所は経験していないという意見も目立っていました。

リスクヘッジをしているからこそ避けられている方もいるようでしたから、実質利回りを下げないための工夫は必要不可欠だと考えられます。実質利回りを下げないような不動産投資をしたいのなら、将来を見据えた計画をしっかりと立てて、空室や金利変動などのリスクへの対処も徹底すべきだと言えるかもしれませんね。