リートを始めたばかりの投資家にとって気になるのは、どのデータが重要かという点ですよね。Jリートにおいて最重要なのは、言うまでもなく国内のデータです。しかし、国外の情報を無視し続けていると、思わぬ場面で失敗してしまうことも考えられます。
今回は、投資家を対象としたアンケート調査の結果を参考に、「米国のダウリート指数への関心度」についてご紹介します。

J-REIT投資家にアンケート調査!

「アメリカのダウリート指数は頻繁にチェックしていますか?」

※一番多い回答「その他」を除く

米国のダウリート指数への関心度を調べるアンケートを行ったところ、約7割の投資家が「頻繁にはチェックしていない」と答える結果になりました。

・アメリカのダウリート指数はあまりあてにしてないので頻繁にはチェックしていません(30代/男性/会社員)

・海外リートは確定拠出年金に組み入れているが、毎日、他にチェックしている項目があり、あまり頻繁にチェックはしていない(50代/男性/会社員)

・ダウ株価は、テレビで簡単に見られるので毎日チェックしておりますが、リート指数まで手が回りません。(30代/男性/会社員)

・気持ちはいつもチェックしたいのですが他の仕事をしているとなかなか見る機会がなくなっている。(30代/女性/契約派遣社員)

「参考になる数字ではない」という意見がある一方で、「チェックしたくても時間がない」という意見も多く挙がりました。
米国のダウリート指数は投資家自身で積極的に調べなければならず、頻繁には時間を取れないのが実情といえるでしょう。チェックしていないからといってまったく無関心である、というわけではないようです。

米国のダウリート指数は決して無視できない!

アンケートに「米国のダウリート指数は頻繁にチェックしている」と答えた投資家の意見もご紹介しましょう。

・アメリカの銘柄の変化が日本の銘柄に多少なりとも影響があると思うから。(30代/男性/会社員)

・株の投資をやっていて、ダウと日本の東証がほぼリンクしていることに気付いたからです。(40代/男性/自営業(個人事業主))

・アメリカのダウリート指数は頻繁にチェックしていますよ、他の債権にも影響がありますし。(30代/男性/会社員)

・米国のダウリート指数をチェックすることで世界経済の動きを知ることができるからです。(20代/女性/会社員)

アンケート結果から、投資家にとって米国のダウリート指数は、決して無視できないものであることがわかります。
2008年のリーマンショック時には、米国だけでなく全世界を巻き込んだ経済危機が発生しました。そのことを踏まえれば、米国の経済動向を意識してチェックする投資家が多いのには納得できます。
しかし、米国の経済動向を見るために、頻繁にダウリート指数をチェックすることはあまり現実的とはいえず、投資家の大半はダウ株価などを見て判断しているといえそうです。

アンケート調査の結果から見えてくること

今回のアンケート調査では、投資家の約3割が米国のダウリート指数を意識してチェックしていることが分かりました。また、米国のダウリート指数を頻繁にチェックしていない場合でも、米国の経済動向が日本経済に影響を及ぼすと考えている投資家は多いことが伺えます

米国のダウリート指数までチェックしている投資家は少数派のようですが、ダウ株価などから動向を見ている投資家もいることを考えると、「米国のダウリート指数にまったく興味がない」という投資家はほとんどいないのではないでしょうか。
国内外のおおまかな情報はしっかりと把握しておき、投資の判断材料として有効活用できるようにしましょう。

■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2016年08月18日~2016年09月01日
■有効回答数:100サンプル

おわりに

今回は、投資家を対象としたアンケート調査の結果を参考に、「米国のダウリート指数への関心度」についてご紹介しました。
米国のダウリート指数のチェックはJリートにおいて必須とはいえませんが、参考となる面もあるため、個人の方針によってチェックするかどうか決めると良いでしょう。