今回は投資用不動産を購入する際のローンについてです。不動産投資ローンとは、金融機関からお金を融資してもらい物件を購入することです。住宅ローンとはまた違うローンになります。不動産を購入する場合にローンを組んで購入する方が大半だと思いますので、どういったものなのかを知っておくと良いかと思います。
変動金利と固定金利
金利にも種類があり、変動金利と固定金利の2つのパターンがあります。
変動金利は、半年ごとに金利の見直しがあります。
もし金利上昇が起きた場合は、5年間のうちに返済額が変わることはありません。
また、5年以内の返済額の増加率は25%までというルールになっています。
固定金利は借り入れたときの金利が最後まで変わらない金利です。
固定金利のメリットは、急な変動がないため返済計画がたてやすい点です。
デメリットとしては、変動金利よりも金利が高くなります。
どちらが良いかというと、基本は固定金利であれば返済計画がたてやすいと思いますが、
急な金利上昇に対応できるのであれば変動金利を選んでも良いかもしれません。
ご自身の返済能力と返済計画を比較して選びましょう。
不動産投資ローンと住宅ローンの違い
- 不動産投資ローンと住宅ローン。
- この2つのローンの違いを知っておきましょう。
- まず、ローンを組むための審査基準が違います。
- 不動産投資ローンの場合は、投資事業による融資という扱いになります。よって、不動産投資ローンの審査基準になるのは事業の可能性という部分も重要です。
- 次に住宅ローンの場合は、個人の年収や返済能力が審査基準になるので、住宅ローンの方が審査基準はゆるいとい言われています。
- また、金利にも違いがあり、不動産投資ローンよりも、
- 住宅ローンの金利の方が低いのが一般的です。
不動産投資ローンの現状
不動産投資ローンを申し込む際に、
会社員が3大メガバンクから融資を受けるのは少しハードルが高いようです。
信託銀行についてもメガバンクと同様に審査基準が厳しいです。
そこで比較的融資に前向きなのは、地方銀行です。
物件価格の90%~100%を融資してくれる地方銀行も珍しくありません。
ただし、地方銀行の場合は営業エリアが限られるので購入者の住所、物件所在地に制限があります。
地方銀行の良い点は、取引実績を残すことで他銀行より多くの融資を得ることができたり、条件面でも有利な提案をしてくれる場合もあります。
さらに積極的に融資しているのがノンバンクです。
審査もゆるくフルローンも他銀行より通りやすいのが特徴ですが、金利はやや高めになっておりノンバンクを利用することにより、
何か理由があるから審査のゆるいノンバンクを利用していると思われることもあるので
その後の融資審査に不利に働くこともあるので注意が必要です。
融資審査
金融機関は、物件単体で事業性がない場合はもちろん審査に通りませんが、
給与所得者の融資審査の際に年収の査定を行います。
その場合に、3年分の源泉徴収表の提出を求められます。
なぜ3年分かという、
『勤務先』、『勤続年数』、『3年間の間に大きな収入の変化はないか』など
このあたりをチェックするためです。
融資申し込みの書類と相違があると審査に通らなくなるので、注意が必要です。
【記事筆者】
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