Airbnb(エアビーアンドビー)は、民間の宿泊施設を貸し出したい、現地の人から家を借りたい人のためのサイトです。2008年に設立され、米国の企業によって運営されています。世界各国90ヶ国以上において、80万軒以上の宿泊施設が掲載されているのが特徴です。

Airbnbを上手に利用すれば、一般的なホテルに宿泊するよりもリーズナブルに旅行先での滞在を楽しめるのが魅力です。一方で、スムーズに宿泊予約をするためには、ある程度の知識が必要になってきます。ここでは、Airbnbを活用して宿泊を楽しむために役立つ情報をご紹介します。

【出典】Airbnb:https://www.airbnb.jp/

Airbnbで宿泊予約する4ステップ

Airbnbで宿泊予約をするために必要な4つのステップについて、順番にご紹介します。

まずはAirbnbにアカウント登録

Airbnbを利用するには、サイトに登録してアカウントを作成する必要があります。Airbnbでは、宿泊を希望する客をゲスト宿泊施設を提供する側をホストと呼びます。アカウントはゲスト、ホストともに共通で、無料で作成することができます。

登録に必要な事項として、氏名、メールアドレス、パスワード、生年月日などを入力し、登録をクリックします。アカウント登録の際には、コミュニティの誓約についての文章を読み、同意する必要があります。FacebookやGoogleのアカウントを持っている場合は、それらを連携させるだけで簡単にAirbnbのアカウントを作成することができます。

プロフィール作成

Airbnbのアカウント登録が完了した後は、自分に関する情報を入力し、プロフィールを作成していきます。

プロフィールに入力する項目としては、ユーザー名として公開される名前(ニックネーム)、予約が成立したゲストだけに表示される姓、性別、メールアドレス、電話番号、所在地の市町村などがあります。自己紹介として、あいさつ、出身地、職業、趣味、海外経験、好きなこと、などを入力することができます。

Airbnbの大きな特徴は、物件を借りるゲストと物件を貸すホストが、対等な関係に位置づけられていることです。

通常のホテルや旅館などの宿泊施設では、予約をすれば断られることはまずありませんが、Airbnbでは、ホストから見てそのゲストに物件を貸したくないと思えば、ホストが宿泊予約をキャンセルすることが認められています。

ホストが宿泊予約を認めるかどうかの判断材料になるのが、プロフィールです。ホストはプロフィールに記載されたゲストの情報を手がかりに、相手の信頼性を判断します。そのため、Airbnbでプロフィールを作成する際は、自分の人物像が相手に分かるように、丁寧に誠実に記載することが大切です。自己紹介の項目は特に重要なので、多くのユーザーが読めるように英語でも記載するなどの工夫も大切です。

部屋タイプの検索

プロフィールの作成が完了したら、検索フォームに宿泊したい地域と滞在期間を入力して、宿泊先を検索します。Airbnbでは、宿泊先の部屋のタイプとして、個室、まるまる貸切、シェアルーム、の三種類が用意されています。

以下、タイプごとのメリットとデメリットをご紹介します。

個室のメリット・デメリット

個室とは、一軒家や比較的大きいマンションなどで、空いている部屋の一室をゲストに貸し出す方式です。リビング、キッチン、洗面所、トイレなどはホストと共同で利用することになりますが、ゲスト用の部屋は個室なので、プライベートの空間が確保されているのがメリットです。

プライベートを確保しつつ、現地ホストとの交流を楽しめる機会もあるので、バランスに優れた方式になっています。ホストによっては、朝食などのサービスを提供している場合もあります。デメリットとしては、プライベートな空間が確保されている分、少し割高になる傾向があることです。

まるまる貸切のメリット・デメリット

まるまる貸切とは、物件自体を貸し切って滞在することができる方式です。ホストが普段使っていない別荘や、Airbnb専用に借りたマンションの部屋などを貸し出します。高い自由度とプライベートが確保されることで、旅先でありながら自分の家のようにくつろぐことができるのがメリットです。

まるまる貸切のデメリットは、自由とプライベートが確保される分、費用が最も割高になることです。ホストと交流する機会がない場合も多いので、旅先での交流を求める場合は不向きでもあります。

シェアルームのメリット・デメリット

シェアルームは、ホストや他のゲストと物件の空間全体をシェアする方式です。現地での交流を楽しみながら滞在したい場合に適した方式です。費用は最も割安な傾向があります。

ホストと友達感覚で交流しつつ、滞在費用も節約できるというメリットがあります。デメリットは、プライベートな空間を確保できないことです。

予約を開始する

Airbnbの予約の方法を見ていきます。

今すぐ予約

「今すぐ予約」は、ホストからの承認を省略して予約できる方法です。泊まりたい日付を選んで予約した後は、入室の手順などを話し合うことになります。

「今すぐ予約」の制度を適用するかどうかはホストの判断によります。

予約をリクエスト

「予約をリクエスト」は、ホストとやりとりをしてから予約する方法です。予約したい宿泊先を決めたら、ホストに予約リクエストを送ります。

ゲストからリクエストが届いたら、ホストは24時間以内にリクエストの承認か却下を行います。

事前承認とスペシャルオファー

「事前承認」とは、ゲストから宿泊の問い合わせを受けた場合に、ホストがゲストに予約を許可することができる機能です。事前承認を受けたゲストが予約を入れると、自動的に確定します。

スペシャルオファー」とは、予約の問い合わせをしてきたゲストに対し、通常とは異なる特別価格での予約を提案できる機能です。

予約時の宿泊先3つのチェック項目

Airbnbで宿泊先に予約を入れる際の、3つの重要なポイントをご紹介します。

宿泊金額の確認

宿泊先の予約をする際は、宿泊金額を確認することが重要です。Airbnbのシステムで表示される金額は一室ごとの料金なので、複数人で宿泊する場合は、一人頭の料金を自分で算出することになります。保証金は予約時には請求されない点に注意が必要です。

キャンセルポリシーの確認

宿泊の予約をキャンセルする場合、Airbnbでは3種類のキャンセルポリシーが用意されています。どれを適用するかはホストが決めるので、宿泊先のキャンセルポリシーは事前に確認しておきましょう。

キャンセルポリシー「柔軟」は、チェックインの24時間前までにキャンセルをすれば、宿泊料金が全額返還される方式です。最も緩い制度になっています。

キャンセルポリシー「普通」は、チェックインの5日前までにキャンセルすれば、宿泊料金が全額返還される方式です。

キャンセルポリシー「厳格」は、チェックインの7日前までにキャンセルすれば、宿泊料金の50%が変換される方式です。全額返還はされないので、最も厳しい制度になっています。

ハウスルールの確認

Airbnbでは、宿泊時に守らなければいけないルールとして、ハウスルールの制度が設けられています。ハウスルールの内容は宿泊先によって異なるので、必ず事前に確認しておきましょう。

ハウスルールの例としては、チェックアウトの時間、喫煙の可否、土足禁止、ごみの捨て方、静かにする時間帯、などがあります。

予約が確定した後にする4つのこと

予約が確定した後にチェックするべき4つの項目についてご紹介します。

宿泊予約の詳細情報をチェック

予約が確定すると、Airbnbのホームページで宿泊予約の詳細情報を確認できるようになります。チェック項目としては、宿泊する日時、宿泊先の住所、ハウスルールとマニュアル、請求金額、ホストの連絡先などがあります。宿泊日時や住所などに間違いがないか確認しておくと良いでしょう。

チェックインの方法を確認

宿泊先で困らないように、チェックインの方法は事前に確認しておくことが大切です。特に、鍵の受け渡し方法が重要です。ホストからチェックイン方法についての説明がメッセージで送られるのが一般的ですが、方法が分からない場合は、事前にホストに確認を取っておくことが大切です。

チェックアウトの方法を確認

チェックアウトの方法はホストによって様々なので、時間や方法など、どうすればよいか事前にきちんと確認しておくことが大切です。対面式でチェックアウトする場合と、ホストと対面せずにチェックアウトする場合があります。対面しない場合にトラブルが起こりやすくなっています。メールボックス等を利用して鍵を返す場合は、場所を間違えないように注意します。

レビューを記入する

宿泊先をチェックアウトした後は、ゲストは滞在先についてのレビューを投稿することができます。チェックアウト後にレビューを投稿することで、ゲストとしての信頼度が高まります。そのため、宿泊先を利用した後は、必ずレビューを投稿する癖をつけることが重要です。

レビューで投稿できる文章は500文字程度です。レビューを書く際は、Airbnbのレビューに関するガイドラインに従う必要があります。自分のゲストとしての信頼度を高めるために書くものなので、誠実かつ冷静な文章を投稿することが大切です。

まとめ

民間の宿泊施設の予約ができるサイトである、Airbnbについてご紹介しました。Airbnbを上手に利用すれば、ホテルや旅館に宿泊するよりもリーズナブルな価格で宿泊できる可能性があるだけでなく、現地でホストとの交流を楽しめる場合もあります。

予約の際のチェックポイントとしては、宿泊先の部屋のタイプの確認、予約方法の確認、チェックインとチェックアウトの方法の確認などが重要です。また、宿泊後のレビューの投稿も忘れずに行いましょう。

ご紹介しました情報を活用していただき、快適な宿泊を楽しんでいただけましたら幸いです。

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