普段、経済に興味のない方にとっては

この「マイナス金利」は自分にとって関係のないことと感じている方も多いかもしれません。
しかし、不動産投資に限らず他の投資を行っている人は、こういった情報をこまめにチェックしておかなければならないでしょう。

マイナス金利とは

2017年2月16日から日本銀行はマイナス金利を開始しました。
それに伴い様々なメディアでも「マイナス金利」というワードを見聞きすることは多くなったと思います。

このマイナス金利ですが、日本が初めてではなく、欧州が先行してマイナス金利を導入しています。
導入当初は、経済効果にプラスをもたらしたと言われてていますが、
現在ヨーロッパ各国でマイナス金利の効果が継続的に続いているかについては疑問です。
その導入によってもし悪い影響がでるとすれば、
一般の民間人に影響が出るのはもう少し経ってからでしょう。

元々、都市銀行や地方銀行などは私たちから集めた預金を企業融資や住宅ローン、国債を購入したりすることの他に、日銀に預けることで金利を得ていました。
マイナス金利の政策が導入されてからは、
日銀に預けると「そこから逆に金利をとりますよ」というようになりました。
そうなった場合、都市銀行や地方銀行は企業融資や住宅ローンなど他の運用の方にまわさないと
預金を効率的に運用できなくなります。

マイナス金利と不動産

マイナス金利によって、都市銀行と地方銀行が次にとる行動は
積極的な融資か他の運用にまわるしかないでしょう。
そこで、不動産に関するローンの金利を下げる、
融資の審査を少し緩くするなどして今後より積極的に貸し出す方向へとシフトチェンジするでしょう。
そうなると、消費者としては不動産を購入する時に今までよりも良い条件でローンが組めるようになります。
条件が良ければ不動産の購買意欲が増すことになり、不動産業のお金の循環がよくなるかと思います。
実際に、こう予想する投資家が多かったためマイナス金利導入発表後は不動産関係の株価が急上昇しました。

不動産投資はした方がいいのか

それでは、不動産投資をするべきかどうかですが、
マイナス金利という部分だけを見るのであればチャンスでしょう。
2017年の4月から消費税が10%になることや(延期になる可能性もあり)、

2020年の東京オリンピックの後押しもあり
不動産購入の時期としては今が良い時期なのではないかと思います。
しかし、一つ気をつけなければならないのは変な物件を買わないということです。
金利の優遇により不動産の需要が増すということは、

不動産価格も比例して上がっていくと考えるのが普通でしょう。
その時に、相場よりも明らかに高い物件を掴まされると景気に関係なく損をします。

景気や為替の変動に影響されにくい不動産

他の投資に比べて景気や為替の変動に影響されにくい点では、
不動産投資は魅力的だと思います。
マイナス金利導入に伴い、資産運用についても考える方が増えたと思います。
私個人としては、分散投資をすることでリスクヘッジをするのが望ましいと思いますので、
その中の一つとして不動産投資を考えてみるのもいいかと思います。