今回は不動産投資を始める上での融資の活用方法とその特徴についてご紹介していきます。

不動産投資ローンとは

そもそも不動産投資ローンとは、投資用マンション、一棟アパートなど投資を目的とする不動産を担保にして、購入資金を金融機関から融資を受けることを言います。

融資を利用する際のメリットとデメリット

メリット

レバレッジを効かせることができる

不動産投資ローンを組むことによって、少ない自己資金で不動産投資をすることができます。つまり、少ない投資金額で高い利回りを得ることができ、レバレッジを効かせることができるのです。

資金が貯まるのを待たずに投資を開始できる

不動産投資ローンを利用して、金融機関から不動産購入資金の融資を受けることによって、自分で不動産の購入資金を貯まるまで待つことなく、いい物件があれば、不動産投資を始めることができます。

デメリット

空室により返済が大変になる

融資を受けた場合毎月ローンの返済があります。一般的には毎月の家賃収入からローンの返済をされる方がほとんどなので、空室により家賃収入がゼロな月は自分の貯金などから返済する必要があります。

売却のタイミングによっては残債が残る

ずっと所有するつもりでいても、急遽物件を売却することも考えられます。売却するタイミングにもよりますが、所有期間が短い場合、売却金額はローンの残債金額を下回る可能性があります。ローンの残債を手元の資金で補えるのであればいいのですが、出来なかった場合金融機関の抵当権が外せなくなりますので、買い手がいても売れないというリスクが考えられます。(抵当権がついている不動産を売却する場合、きちんと抵当権が外せるのが条件になります)

融資までの流れ

審査機関が1週間程度~1ヶ月かかります。余裕を持って申し込みを行いましょう。それでは具体的な流れをご紹介します。

(1)申請の用意

まず、物件書類や個人の収入資料の準備が必要です。またその他にも、住民票、課税証明書、納税証明書(確定申告している方)、印鑑証明書などの公的書類も金融機関への提出に必要です。

(2)融資申し込み

銀行指定の借入申込書を記入の上、身分証、源泉徴収票の提出
上記で用意した書類も合わせて提出

(3)審査

提出資料を基に審査

(4)回答

資料提出後、数日後(銀行によって異なる)に結果が出る

(5)金銭消費貸借契約

銀行との面談
司法書士の同席、もしくは電話での本人確認

(6)融資実行

基本的には物件の引渡し日と同じになる

(7)登記

融資実行後、物件登記がされる

融資を受けやすい人

銀行は融資する立場なので、貸した先に返済能力があるのかを判断します。また長期的に安定して返済ができそうな方はより融資が受けやすいです。

勤務先が公務員・大手企業

収入が安定しているという点で、公務員また上場企業の方が融資を受けやすいです。

年収が高い

高所得の方は返済能力という点で、銀行から評価されやすいです。

自己資金が多い

自己資金は返済能力という点で、余裕があるとみられるので融資を受けやすいです。

不動産投資をする際に利用できる金融機関

オリックス銀行

○商品概要

融資金額:500万円~5000万円以内
融資金利:変動金利
融資利率:1.8%~2.4%

ダイヤモンドアセットファイナンス銀行

○商品概要

融資金額:100万円~7000万円以内
融資金利:変動金利
融資利率:1.6%~2.175%

関西アーバン銀行

○商品概要

融資金額:100万円~5000万円以内
融資金利:変動金利
融資利率:1.65%~2.1%

楽天銀行

○商品概要

融資金額:500万円~2億円以内
融資金利:変動金利
融資利率:2.127%

東京スター銀行

○商品概要

融資金額:500万円~1億円以内
融資金利:変動金利
融資利率:1.7%~2.9%

クレディセゾン

○商品概要

融資金額:~5000万円以内
融資金利:変動金利
融資利率:1.7%~2.6%

※個人の資産状況や属性により異なります。
※金利は2018年5月現在の情報です。

銀行選択のポイント

各銀行によって融資期間、融資利率、借入倍率も変わってくるため、自分の生活スタイルに合わせた銀行選びが大切です。長期的に借りて少しずつ返済していくのか、また月々の返済額を大きくして短期的に完済を目指すのか、どのような人生を送りたいかによって変わってきます。

まとめ

不動産投資の融資が活用できる方はそう多くはありません。不動産投資を始めたいという方でも融資を活用できない方もがほとんどです。投資商品でも不動産投資はご自身のこれまでの職業、年収、信用が活用できる唯一の投資なので、不動産投資に興味がある方だけでなく、資産形成に興味がある方、何か投資を始めてみようと考えられている方は、是非一度、自分の信用が活用できるものなのか相談してみることをお勧めします。

竹内

【記事筆者】

竹内