東京で賃貸マンションを探す場合は、物件の候補は数多くあるので、どのように探せばいいのか迷ってしまうこともあります。賃貸マンションの探し方は、インターネットを利用する方法と、不動産屋に来店する方法があります。それぞれに特徴やメリットがあり、それを把握することで物件を効率よく探すことができます。

また、物件の探し方を工夫することで、通常よりもお得に物件を借りることができる場合もあります。ここでは、東京で賢く賃貸マンションを探すための方法についてご紹介します。

賃貸募集中のマンションを東京で探すには

東京で賃貸募集中のマンションを効率よく探す方法を見ていきます。

不動産情報サイトで探す

賃貸マンションを東京で探すためには、不動産情報サイトで物件を検索して閲覧するのが効率的です。不動産情報サイトには、athomeHOME’SSUUMOなどがあります。エリア、家賃、駅徒歩、間取りなどの条件で検索することで、多くの物件の中から候補を選ぶことができます。

【出典】athome:https://www.athome.co.jp/
【出典】HOME’S:
https://www.homes.co.jp/

【出典】SUUMO:
https://suumo.jp/

不動産屋に来店して探す

不動産情報サイトで気に行ったマンションが見つからない場合は、エリアの不動産屋に直接来店して探してみると、良い条件の物件を見つけることができる場合があります。不動産屋の店舗には、その地域ならではの物件が多数用意されているほか、まだインターネットに掲載していない物件が存在する場合もあります。一方、不動産屋を訪れれば営業をかけられることになりますので、営業トークによって必要のない物件を焦って契約しないように、注意しておく必要があります。

街に立てかけてある看板などを注意深く探す

街中の不動産屋を探すには、自分が対象にしたい地域をインターネットで検索するといくつか見つかりますが、不動産屋によっては情報を掲載していない場合があります。インターネットに掲載していない不動産屋を探すには、自分が気になるエリアの街中や商店街などを歩いて、看板などを注意深く観察する方法があります。街中の看板の中には、不動産屋が出している広告もあります。街中に広告を出している不動産屋であれば、その地域の物件に詳しいと考えられます。

今はインターネット経由で事前に情報収集する場合が大半を占める

賃貸マンションを探す方法は様々ですが、まずはインターネットで事前に出来る限りの情報を収集しておく方法がお勧めです。実際に現地に出向いて物件を探す場合にも、事前に情報を集めておいたほうが効率よく実施できます。

インターネットで東京の良い賃貸マンションを探すには

インターネットを活用することで、東京で良い条件の賃貸マンションを探す方法を探ります。

細かな条件設定をして探す

多くの不動産情報サイトでは、賃料や間取りなどの基本的な条件以外にも、細かい条件を設定して探すことができる場合が多くなっています。例えば、「楽器相談」、「女性限定」、「ルームシェア可」、「デザイナーズマンション」、などの条件があります。ご自身でこだわりがある場合は、条件を細かく設定して物件を絞り込むと、目当ての物件にたどり着く近道になります。

動画で物件内が見られるサイトも増えている

実際に現地に出向いて物件の内覧をしなくても、物件の状態をより詳しく知るための手がかりもあります。例えば、不動産の情報サイトの多くでは、物件の間取り図を見ることができます。間取り図以外にも、物件の内部や周囲の景観などを動画で見ることができるサービスも多くなっています。

マンション物件によっては、3Dカメラによって、物件内を360度の立体映像で確認することができるサービスもあり、実際に内覧しているような臨場感を味わうことができます。

周辺環境情報や住人の口コミなども載っているサイトを見る

良い賃貸マンションを探すには、物件だけでなく、周辺の環境も重要な要素になります。また、実際にマンションに住んだことのある人の口コミがあれば、物件のスペックだけでは分からない情報も知ることができます。インターネットで詳しく用語検索することで、それらの情報を得られる場合があります。

実際に不動産屋の店舗に来店して賃貸マンションを探すメリット

実際に不動産屋の店舗に来店することで、お得な賃貸マンションを見つけられる場合があります。

ネットに載っていない物件を紹介してもらえる

直接不動産屋の店舗に行って賃貸マンションを探してみると、インターネットに掲載されていない物件を紹介してもらえる場合があります。例えば、費用や手間をかけてネットに掲載しなくても、すぐに借主が見つかるような物件の場合などです。不動産屋を訪ねるタイミングがよければ、出たばかりのお得な物件を紹介してもらえる可能性があります。

不動産屋経由で家賃交渉などができることもある

不動産屋の店舗に来店することで、家賃を下げてもらいたい場合に不動産屋を経由して値下げ交渉をすることもできます。家賃交渉のコツとしては、ただ安くしてもらいたいと頼むのではなく、あと2,000円下げてほしいなど、具体的な金額を明示することです。

具体的な金額が明確になれば、不動産屋も大家さんと交渉をしやすくなります。また、家賃交渉には時間がかかるため、その場での即答を期待するのが難しくなっています。

家賃交渉自体はどの不動産屋にも依頼することができますが、特に地域密着型の不動産屋の場合には、大家さんが地元の知り合いという理由などで、家賃交渉が有利に運ぶ場合もあります。

その街の情報を不動産屋に教えてもらえる

地域の情報に詳しい不動産屋であれば、物件に関する情報だけでなく、その地域についての情報を教えてもらうこともできます。特に、今まで行ったことがない遠くの地域に引越す場合などは、地元に詳しい人の情報は役に立ちます。

得られる情報としては、「周辺環境」、「行政の対応」、「代表的な店舗」、「エリアの治安」などです。話が弾めば、あまり知られていないお勧めの飲食店なども紹介してもらえる場合があります。

危険な物件や管理の良し悪し、問題のある住人がいないかなどを教えてもらえる

不動産屋に直接尋ねることで、インターネットには掲載されていないような、物件についてのより詳しい情報を教えてもらえる場合もあります。例えば、「避けるべき危険な物件」、「管理の質の良し悪し」、「問題のある住人がいないか」、などです。

こうした情報は、インターネットには掲載しにくい一方で、入居するかを判断するためには重要な情報でもあります。不動産屋に出向くことで、表に出にくい有益な情報を得られる可能性が高くなります。

お得な東京の賃貸マンションの探し方

東京でお得な賃貸マンションを見つけやすい方法を見ていきます。

安さ重視なら西側・南側よりも東側・北側が有利

東京の物件の特徴として、西側・南側に比べて、東側・北側の方が地価や家賃が安くなる傾向があります。例えば、西側の新宿、南側の品川などは、昔から地価が高くブランドとして人気があるエリアになっています。一方、東側の葛飾、北側の板橋などは、下町の風情があり、地価や家賃も比較的に手頃です。そのため、東京で安く賃貸マンションを見つけたい場合は、東側・北側を中心に物件を探すと効率的です。

駅徒歩が10分を超えてくると駅の平均相場よりも安くなる

駅に近い物件は、通勤に通学にと何かと便利なため、賃貸マンションの家賃も駅に近いほど高くなるのが一般的です。逆にいえば、駅から多少遠くなることを我慢すれば、お得な家賃で賃貸マンションに住める可能性が高くなるということです。

とはいえ、生活に支障を来たすほど遠くなると、家賃の安さと比較しても割が合わない、ということになりかねません。目安としては、駅から徒歩10分を超えてくると、駅近くの相場よりも家賃が安くなる傾向があります。そのため、駅から徒歩15分程度の距離であれば、5分余計に歩くだけで、家賃をだいぶ節約できる可能性があります。

フリーレント付きマンションを探す

マンションをお得に賃貸したい場合は、フリーレント付きの物件を探すのも1つの方法です。フリーレントは、一定期間の間に家賃が無料になる制度です。従来オフィスや店舗用の物件に用いられていた制度が、居住用の物件にも普及したものです。1ヶ月~3ヶ月の期間の家賃が無料になる物件が多く、中には半年分の家賃がかからない物件もあります。

数ヶ月分の家賃が無料になることで、初期費用を抑えると同時に、期間中の家賃の負担が無くなるというメリットがあります。 注意点としては、フリーレント物件の契約では、一定期間解約時に、違約金が発生する場合が多いことです。

オフシーズンなら仲介手数料などのサービスが受けられることも

不動産会社が繁忙期でないオフシーズンは、一般に春から夏にかけての5月~8月頃になります。オフシーズンは不動産会社の仕事が忙しくないため、繁忙期と比較して手厚い接客やサービスが期待できる時期になります。繁忙期は忙しくて物件の現地見学に同行できない場合も多いですが、オフシーズンであれば、不動産会社が同行して丁寧に説明してくれます。

また、繁忙期を過ぎても空室のままの物件については、大家さんや不動産会社にも焦りが生じてくるため、仲介手数料や礼金などの初期費用を節約するための交渉にも応じやすくなります。

空室期間が長い物件を紹介してもらう

繁忙期の賃貸物件は、基本的に待っているだけでも多くの応募が期待できるので、家賃などの交渉をすることは非常に難しくなっています。一方、繁忙期を過ぎても空室が長期間続いている物件は、大家さんは少しでも早く誰かに入居してほしいと思っているため、家賃の値下げ交渉などに応じてもらいやすくなります。そのため、家賃などの費用をできるだけ節約したい場合は、あえて空室期間が長い物件を紹介してもらって、積極的に交渉をすることも有効な方法になります。

事故物件を紹介してもらう

事故物件とは、その部屋で何かしらの不幸な事故が起こった物件です。不動産に関する情報の備考欄に、「心理的瑕疵あり」などと記載されている物件のことです。

事故物件は業者に告知義務が生じるため、事故があった物件だと知らずに契約をしてしまうことは通常ありません。その反面、告知義務があることによって、借り手を見つけることは難しくなります。

そのため、事故物件については、立地や間取りなどの条件に比べて、家賃などの費用が相場よりも極端に安くなっているケースが多くなっています。そういった意味では、事故物件はお得な条件のものが多いため、物件探しの奥の手として、あえて事故物件を紹介してもらうという手もあります。注意点としては、治安が悪いなど、現在も問題が継続している物件については、トラブルに巻き込まれる可能性が高いので、避けたほうが無難です。

最後に

東京での賃貸マンションの賢い探し方についてご紹介しました。東京の豊富な賃貸マンションの中から優良な物件を探すためには、まずは不動産情報サイトを足がかりとするのが効率的です。大体の目星がついた場合は、実際に現地の不動産屋を来店すると、より詳しい情報を収集することができます。

また、賃貸マンションの費用を抑えてお得に借りるためには、オフシーズンの交渉やフリーレント物件を人気地域を除外して物件を探す、主要駅までの乗り換え回数を増やす、などの方法もあります。こうした情報を活用することで、賃貸マンション探しの助けになれば幸いです。