投資を始めるなら、必ず勉強してしっかりと投資について理解を深めたい!

でも、「投資」と一言にまとめても、沢山の投資法があり、投資法により勉強しなくてはいけない事が異なるため、初心者にとってはどこから勉強したらいいのか分からず難しく感じてしまいますよね。

ここでは、初心者の方がしっかりと理解しておきたい投資について、基礎の部分からご紹介していきます。

投資をする目的を明確にする

皆さんはなぜ投資に興味があるのでしょうか?老後の貯蓄のため?子供の教育資金のため?投資をする理由は人それぞれですが、投資をする際にはしっかりと、投資をする目的を持っておく事が重要です。

なので、これから投資をする上で、重要な「目的」という部分の探り方についてご紹介します。

資産と時間をあらかじめ設定しよう

まずはじめに、投資において目的を定める際に、必要なのは現在の「資産」の把握と運用する時間を決める、つまり「運用期間」をしっかりと決めて置くことです。

「資産」なんて聞くと、大きな不動産や株式を想像してしまうかもしれませんが、そのようなものだけではなく、将来のために貯金している数万円という少額でも資産と言えます。目的や投資方法を考える時に、現在(スタート地点)を、はっきり想像しておけば目的(ゴール)までの距離を把握しやすいですよね。

例えば、投資をする目的が老後資金の貯蓄のためなら、長期的な運用が望ましいでしょうし、留学資金を貯めたい!や、何かの夢のため!という用途なら、短い期間が望ましいかもしれません。そのため、時間という点についてもしっかりと、考慮しておきましょう。

どのくらい資産を増やしたいのか

次に考えるべきなのは、どのくらい資産を増やしたいのか?という点です。

これは、先程ご紹介した「資産を把握する」という部分と大きく繋がる部分でもあるのですが、投資をするのは、お金を増やすため・残すためだと言えます。

どのくらい資産を増やすのか?という点についてしっかりと考えると、株式をやる必要があるのか、不動産なのか、為替取引なのか?など、どのくらいのリスクで運用して、どのくらい投資に実生活で関わっていくのか?という実際の投資とのライフプランにも、繋がっていきます。

現実的な範囲で、どれくらい増やしたいのか?という点についてしっかりと考慮しましょう。

いつまでに備えたいのか

次に考えたいのは、先程ご紹介した「時間」という部分に繋がるのですが、いつまでに備えたいのか?という点についてです。

投資は基本的に利回り×時間なので、金融商品などを購入する時に、利回りを重視しがちなのですが、実は「時間」という部分も、投資によって資産を形成する際に大きく関わってくるのです。

そのため、資産を運用する際は、目的に応じて「いつまで」という部分についてしっかりと考えておきましょう。

知識の詰め込みより基礎を押さえる

先程、投資の目的という部分についてご紹介させて頂きましたが、実際にどう増やすのか?という部分には触れていません。なので、これからポピュラーな投資を「株」、「債権」、「投資信託」、「外貨預金」、「不動産」に分けて、ご紹介したいと思います。

株式

まず、はじめにご紹介したい投資は「株式投資」で、様々な投資対象がある中で、最も有名な投資対象の一つだと言えます。

株式投資とは、一般的に上場企業の株式を売買して、配当金や売却益で、利益を出していく手法で、キャピタルゲインもインカムゲインも狙いやすい投資対象です。

また、最近では株を発行する企業が、自社の商品やサービスを割引する・無料にしてもらうこの出来る株主優待にも注目が集まっており、様々な運用方法が可能な投資対象だと言えます。

債券

次にご紹介したい投資対象は、債券です。債券というのは、地方自治体や国家、会社組織などが発行するもので、有名なものだと国債があります。債券では、利率が予め決められているので、利率に応じた利子などを受け取ることで、利益を出していきます。

一般的に他の投資法と比べた時に、リスクが低い(国債などの場合)といえます。しかし保有年数に縛りがあることも多いので、長期的な運用が必要になってくるものもあります。市場に売りで出すことも可能ですが、基本的にはインカムゲイン中心になります。

投資信託

次にご紹介したい投資対象は「投資信託」です。投資信託とは一言でまとめると「プロにお金の運用を任せる」ことの出来る商品のことです。

例えば、ある程度「不動産」「株式」「為替」など、投資対象が決まっていたとしても、重要なのは、いつ買って、いつ売るのか?という事です。ベストなタイミングで売却判断するには、ある程度自分で投資という事に対して、時間を割かないと行けないので、本業が忙しい方などは、ハードルが高い一面があります。

しかし、投資信託ならそのタイミングをプロが判断し、お金を運用してくれるので、リスク等はありますが、少なくとも本業で行っているので、ベストな運用が出来る確率は高まりますよね。そして、その運用で出た利益を、配当という形で投資家に還元され、投資信託自体を市場に売り出すことも出来ます。

外貨預金

次にご紹介したい投資対象は「外貨預金」です。主に「為替のべ値動きを利用」して、利益を出していく投資です。通貨の価値というのは、日々変動しており、円安・円高・ドル安・ドル高という文言を、少なからず耳にされた事があるはずです。この通貨の価値を利用して、利益を出していくのです。

イメージとしては、1ドル=100円の時に100万円分(1万ドル)で、お金を預けたとします。その後、円安が進み1ドル=120円になったら、預けているお金は1万ドルなので、円に換算した時に、120万円になりますよね。つまり、はじめに預けたお金は100万円だったのに対して、円に換算した時に120万円の預金になっているので、20万円分の利益が出た事になります。

似たような投資手法に、レバレッジを聞かせた「FX」がありますが、利益が出る構造は、全く同じですが実際自己資金以上の投資ができるためリスク度合いが高まります。

不動産

最後にご紹介したい投資対象は「不動産」です。主に「家賃や不動産価格の変動」で利益を出していく投資です。不動産と聞くと大金が必要なイメージだったり、お金持ちしか出来ないようなイメージがありますよね。

もちろん、他の投資法と比べた時に、そういう一面があるのは確かですが、銀行によっては自己資金10%程度で、始めることの出来る場合も銀行もあります。そのため、普通のサラリーマンでも始めることの出来る可能性は十分にあり、不動産価格の下がりにくい都心の近くなどであれば、リスクが特別高くない投資対象でもあります。

少額から始められる投資対象

先程、ご紹介させて頂いた投資対象は、ポピュラーなものではありますが、少し初心者にはハードルが高いのも事実です。しかし、投資というのは少額から始められるものもあり、少額から始めることで、少しずつ経験を積んで行くことがおすすめです。これから少額から始めることの出来る投資対象を5つご紹介したいと思います。

ミニ株

まず、はじめにご紹介したい少額から始めることの出来る投資対象は、ミニ株です。通常株を購入する際は、単元株というものが設定されており、1株が1万円でも、単元株が10株の場合は、10万円から投資する必要性があります。しかし、ミニ株というのは、単元株未満の最低1株から購入する事が可能なのです。そのため、少額から始める事が可能で、初心者には少額から始めることの出来るおすすめの投資対象です。

投資信託

次にご紹介したい少額から始めることの出来る投資対象は「投資信託」です。先程、投資信託についてはご紹介させて頂いたので、投資信託の概要に関しては省きますが、投資信託が初心者におすすめできるのは、やはり「プロが運用」してくれているという点だと言えます。

プロが運用しているため、安心感がありますが、全く経験を積めないのか?かと言われると、そういうことでもなく、投資信託によって資金を運用する投資対象は異なっています。そのため、これから上がりやすそうな投資対象や利益を出しやすそうな物で、資金を運用している投資信託を予想する事などで、利益を出せやすくなります。そのような予想などを立てる事で、レベルアップした時にきっと役に立ってきます。

Nisa

次におすすめしたい投資は「Nisa」を利用したもので、少額(年間120万円まで)からの投資の場合は非課税になる税制度のことです。
通常、株式投資などで得た利益には、20.315%の税金が掛かります。

しかし、Nisaを利用した場合は、年120万円まで、5年間非課税になるので、初心者が少額から投資をする際には、該当する場合利用しておきたい制度です。

つみたてNisa

次にご紹介したい投資対象は「つみたてNisa」で、Nisaの積立バージョンです。

通常のNisa場合は、上場企業の株式・投資信託などが非課税対象になりますが、つみたてNisaの場合は金融庁が定めたもののみで、定期的に少しずつ購入していく積立を目的とした投資のみが対象です。
つみたてNisaを利用する事で、通常のNisaの場合は5年間だった非課税期間を、20年間まで伸ばす事が可能で、かなりの長期間非課税で、有利に投資をすることが可能になります。

確定拠出年金

最後にご紹介したい投資対象は「確定拠出年金」です。年金の運用を有利に進めることのできる年金の事です。
通常、年金というのは企業や団体の資金を、保険会社等が運用し、利益を出して将来的に自分に返ってくるというものですが、確定拠出年金というのは、その運用を自分で行うのです。

そのため、将来的に受け取る事のできる年金は、自分の運用益次第という事になり、老後の蓄えなどを備えたい方には、おすすめの投資対象です。
しかし、これだけだと自分で運用するのと何が違うの?という疑問が残りますが、最も大きな違いは、税金が掛からないという点です。
通常、金融商品などから出た利益には、税金が掛かってきますが、確定拠出年金で運用した利益には、税金が掛かってこないので、税金の分を通常通り運用するよりも、有利に進めることが可能です。

自分にあった投資を選ぼう

先程、ポピュラーな投資法や少額から始める事のできる投資などについてご紹介させて頂きましたが、ある程度これに挑戦してみたい!という投資を見つける事が出来ましたか?
もしも、見つけれていないなら、「絶対オススメできる投資対象」はありませんが、あなたにあっているかもしれない投資対象をある程度、絞る事が出来るので、タイプ別にご紹介したいと思います。

自分のタイプは?

これから、タイプ別におすすめの投資対象についてご紹介させて頂きますが、その前に自分のタイプについてしっかりと考えておきましょう。
というのも、「投資」と聞くと「勝手にお金が福利で増えていく」というイメージがありますが、ものによってはある程度手間が掛かる投資対象があります。
そのため、自分のライフバランスを考えながら、これからご紹介するどのタイプに該当するか?について考えてみてください。

時間に余裕がない!営業マンタイプ

時間に余裕がない!取り敢えず、忙しいという方は、投資信託や長期保有を前提とした株式投資などを検討すると、基本的に放置なので、無理なく運用が可能です。

なかなか行動に起こせない!優柔不断タイプ

なかなか、行動を起こせない優柔不断なタイプには、外貨預金がおすすめです!
外貨預金なら確実にお金を保有しているので、いきなり「大損」なんて事は、安定している通貨ペアならありませんし、実際にお金を保有しているという安心感があるはずです。

時間はあるけど何をするにもめんどくさい!ずぼらタイプ

時間はあるけど、めんどぐさがりなあなたには、投資信託・もしくは短長期の株式投資をおすすめします。
じっくりと株式投資を学んで、「勉強なんてめんどくさい!」というタイプであっても、その勉強が実際の利益に繋がっていくと考えると、以外に学ぶ事が楽しくなってきます。

それさえも、めんどくさく感じるなら投資信託がおすすめです。

どのくらい余裕がある?

自分のタイプはわかったけど、実際の資金はどのくらいある?という部分も、投資対象に大きく関わってきます。
例えば、少額からローリスク・ローリターンの投資をしてしまうと、年間数千円の利率なんて事も考えられますし、月数百円程度しか利益を出していけない計算になります。
そのため、現在の経済的余裕という部分によって、投資対象は大きく異なってきます。

コツコツ貯金派

もしもあなたがコツコツ貯金派なら、積立を前提とした外貨預金や不動産などがおすすめで、豊富な資金で、ローリスクでもしっかりと利益を出していけます。

あると使っちゃう派

あると使っちゃうという方には、株式投資がおすすめです。少ない資金でも、高配当やキャピタルゲインによって、高い利益を期待できるので、すぐに使っちゃうようなタイプでも、しっかりと利益を出していける可能性があります。

現状把握&ライフシミュレーションを作成

先程、タイプ別や余裕別におすすめの投資対象をご紹介させて頂きましたが、やはり自分で現状を把握するには限界があり、将来を予測するのはもっと難しいです。
なので、これからいくつか参考になるWEBサイトやセミナーをご紹介したいと思います。

自分でできるライフシュミレーションサイト

SMBCコンシューマー・ファイナンスのWEBサイトにて、世帯年収・貯蓄・家族構成・生活費などに応じて、将来的なお金に関する予想をある程度把握することが可能です。
ぜひ、自分の現状が分からない!という方は、利用してみてください。

【出典】SMBCコンシューマー・ファイナンス:http://www.promise-plaza.com/useful/kakei/kakei08

初心者向けセミナー紹介

やはり、初心者が1から投資に関しての理解を深めるのに限界がありますし、0から1にするという作業も、簡単ではありません。
もしも、あなたが投資に関しての理解をもっと深めたい!と感じるなら、このセミナーに参加してみることをおすすめします。

【出典】Fan’s:http://fans-g.jp/fudosan-seminar3/

最後に

今回は、投資をする目的やポピュラーな投資対象、少額から始められる初心者におすすめの投資対象などについてご紹介させて頂きました。
おすすめの投資対象などについてもご紹介させて頂きましたが、投資対象が様々であるように、人によって向いている・向いてない投資があります。
少額からいろんな投資を経験していくことで、自分にあった投資を見つけていきましょう!