少額から不動産投資が始められ、運用はプロにお任せという便利なreit。初心者でも始めやすい金融商品の1つですが、気になるのはその利回り、つまりどれだけ儲けがあるのか、ですよね。銘柄選びの基準にもなりますのでチェックする人は多いでしょうが、その際、数年前までさかのぼってその推移をチェックするべきなのでしょうか?あまりに乱高下している銘柄は不安になるでしょうが、そうでない場合は気にすることもないのでしょうか…世間の声を聞いてみました。

※一番多い回答「その他」を除く

最も大事なのは…何よりも「今」!

過半数の人が特にチェックをしない、と答える結果になりました。
・数年前の分配利回りの推移はあまり参考にならないので、特にチェックはしていません。(30代/男性/会社員)

・関心はあるのですがなんだか忙しくて、チェックをすることをすっかり怠っています。(50代/男性/無職)

・そこまでチェックできていれば完璧なのではないかとは思っているのだが、なかなかそこまでは出来ていない(40代/男性/パートアルバイト)

過去と現在の状況は違うので、あまり参考にならないという声が多く挙がりました。確かに、2008年のリーマンショック時や2011年の東日本大震災発生時と今とでは不動産業界の置かれている状況は全く異なります。その中で数字を追っていくことにあまり意味がないと考える人が多いのは不自然なことではないですよね。金融商品はふとしたことで金利変動が起こりえますから、何よりも現在の状況を見るのが大事ということなのでしょう。

過去の情報も現在に活きてくる?!

一方、しっかりチェックするという人も4割近くいました。
・年ごとの分配金利回りをチェックするのは、今後の不動産投資予測のために欠かせない。(40代/男性/会社員)

・確定拠出年金などでリートは組み入れていることや、リートを組み入れた投資信託を購入しており、過去からの推移は一応確認している。(50代/男性/会社員)

・運用実績を中長期的な視野で確認して、投資商品を決める判断材料にしているから(40代/男性/会社員)

運用のためには中長期的な視野が必要だと考えている人が多いようです。

実際の運用は専門家に任せるとはいえ、その専門家が投資の価値があるものなのかどうかを判断するためには過去の実績が必要だということなのでしょう。リスクとリターンのバランスを考え、自分が納得のいく投資をするためには欠かせない情報なのかもしれませんね。

重要なのは…自分なりの判断基準?

reitの利回りに関する今回の調査では、数年前のデータは参考にしないという人が大多数だということがわかりました。過去は過去であり、現在の数字に影響を及ぼすものではないと考えている人が多いようです。

一方、数年前の利回りも投資対象を選ぶ際の判断基準にしているという人も確かにいました。実績があれば信頼度が増す、と思う人もいるということなのでしょう。情報をどのように捉え、自分の投資にどのように活用していくか、という考え方によって回答が分かれたのかもしれませんね。

■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2016年08月18日~2016年09月01日
■有効回答数:100サンプル