アパートの経営者なら、国内の経済情勢や不動産需要はどうしても気になるものです。しかし海外の情報についてはどの程度アンテナを張り巡らせておけばいいのかわからないという方もいるでしょう。そこで今回のアンケートではアパート経営者にとってusリートの基準価格は重要かどうか、意見を募ってみました。果たしてアメリカの不動産情報は日本国内のアパート経営に必要か否か。

【一番多い回答(※「その他」を除く)】

アメリカの情勢は日本に大きな影響を及ぼす?

アンケートの結果、アパート経営にusリートの基準価格情報は必要という意見が多く集まりました。
・知識や情報は、多ければ多いほど役に立つからです。リスクを避けるための準備にもなります。(40代/女性/自由業・フリーランス)
・表面的な情報だけではなく、多角的に今後の道筋を立てていくうえで重要な指標になるはずだから。(20代/男性/自由業・フリーランス)
・基本的には無駄にはならないし関連もありますからチェックすべきだと思います。(50代/男性/会社員)
・usリートも回りまわって日本への影響は及んでくるのでチェックは必須である。(20代/女性/学生)
・アメリカの金利や経済情勢が、日本国内の不動産や証券の価格に影響が大きすぎるから(40代/男性/会社員)
usリートの基準価格はアパート経営者にとって重要だと捉えられているようですね。指標となる関連情報は多ければ多いほど正確な予測が可能になるという判断なのでしょう。豊富な投資経験や経済知識を持つ方なら、海外であっても主要国の経済情報を把握することは必須と考えているのかもしれません。

またアメリカの経済情勢が日本国内の不動産需要に大きな影響を及ぼすからという意見も見られますが、戦後の日米関係を鑑み、これからも日本の経済はアメリカと強く結びついていくだろうという予測がうかがえます。

【二番多い回答(※「その他」を除く)】

USリートと日本国内のアパート経営との関連性は薄い?

集計された意見の中には、アパート経営にUSリートは関係ないという答えも見られました。
・USリートの基準とアパートを経営することに対しても深い意味が無いので調べる必要が無いと思います。(10代/男性/学生)
・それぞれの不動産が持っている環境が違うので、基準値を知っても意味がないのではと思います。(50代/男性/無職)
・アパート経営は空き室がなければ基本的にリスクの心配はないはずだから。(40代/女性/その他専門職)
・直接的には関係は薄いので、とくにチェックすることもないと思います。それよりも空室対策などの方が重要です。(40代/男性/会社員)

USリートの標準価格はアパート経営者にとって大きな意味はないという主張もあるようです。アメリカの不動産情報と日本国内の不動産需要の現況に直接的な繋がりが感じられず、わざわざチェックするまでもないということなのでしょう。

もっと日本国内の不動産需要や近隣地域の情報に気を配るべきだと考えているのかもしれません。アパート経営に限って言えば、空室対策をしておけば充分リスク管理になるという判断も見受けられます。家賃収入を安定させておけば、アメリカの情勢はさほど関係ないという考えみたいですね。

情報としては有用でも、アパート経営に実効があるかは未知数?

アパート経営者はusリートの標準価格を気にしておいたほうがいいという考えが多かったわけですが、将来の見通しを立てるうえの情報の1つとして、USリートの標準価格は重要なのでしょう。日米関係が密接であるゆえに一見関連性が薄いような事柄でも影響を与え合うのかもしれません。

一方で日本国内のアパート経営とアメリカの情勢は無関係という考えもありました。空室対策を優先すべきという主張は、実際にアパートを経営している方に近い視点での判断だと言えるでしょう。

■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2016年09月14日~2016年09月28日
■有効回答数:100サンプル