2019年5月1日に「平成」から新元号「令和」に変わり、日本全国でお祝いムードが漂っていますね!新時代、令和は日本にとって平和で全ての人が幸せになれる時代になってほしいものです。

令和に突入し、大阪もますますこれから盛り上がっていくイベントが盛りだくさん!2019年6月にはG20大阪サミット2025年には大阪万博が開催されます。こういったイベントが待ち構えている中、現在の大阪の不動産市場がどうなっているのかについて、皆さん気になるのではないでしょうか。今回は、大阪の中心地である「中央区」に焦点をあてて、中央区の不動産市場についてお話していきます。

有名観光地やオフィスがたくさんある街、中央区ってどんな街?

まずはじめに、中央区はどんな街なのかをご紹介させていただきます。大阪市は、24区に分かれていて、中央区は24区の1つになります。

中央区には、たくさんの有名観光地があり、週末は観光客で溢れています。そしてオフィスも多く、平日は、サラリーマンなど会社員が溢れています。中央区の駅としては、大阪メトロ御堂筋線「なんば」「心斎橋」「本町」「淀屋橋」、大阪メトロ谷町線「谷町四丁目」、さらにJR環状線「大阪城公園」など大阪の主要駅が多く存在しています。このように主要駅が多いという事は、交通の便がとても良く、住む街としては非常に便利な街になります。では、次に中央区の不動産市場について詳しく見ていきましょう!

 

中央区の不動産市場は一体どうなっているの?

中央区の不動産市場が現在、どのような動きをしているのか、人気のある駅周辺の家賃相場も含めて解説していきます。

中央区に多いのは、戸建orマンション?

まずは、中央区には戸建とマンション、どちらが多く建てられていると思いますか?先ほどお話ししましたが、中央区は、有名観光地、そしてオフィスが多数存在しています。平日・休日問わずたくさんの人で賑わっています。さらに交通の便が良いという事で、人気のエリアにはなっていますが、子育てを中心に考えているファミリー層は、騒々しい場所はあまり好まない傾向にあります。

一方、子どもの成長・教育のために、自然が多く、教育施設が整っている閑静な住宅街を好む傾向にあります。中央区は、なんばや心斎橋などの繁華街、そして本町や淀屋橋などのオフィス街に行きやすいという事で、独身・単身者、そして学生などに需要があり、そのため戸建よりもマンションが多く立ち並んでいます。マンションの間取りとしては、独身・単身者や学生などの1人暮らしをターゲットにした、ワンルーム~1LDKが多くなっています。

 

中央区の賃貸マンションの家賃相場はどれぐらいなの?(なんば編)

次に、中央区のマンションの家賃相場が一体どれぐらいなのか見ていきましょう!まずは、ショッピング施設や商店街など若者で賑わっているなんばです。なんばのワンルーム~1LDKの1人暮らし用の賃貸マンションとなると、家賃相場は5万円~7万円前後(共益費込み)となっています。最近では、外国人留学生が増えており、外国人専用マンションも存在しています。

筆者も、なんばへよく足を運ぶのですが、少し繁華街からずれて、マンションが多く立ち並んでいる通りを歩いていると、マンションから出てくる外国人の方を度々見かける事があります。こういった外国人留学生をターゲットに、家賃を安く設定した賃貸マンションも増えています。駅近・築浅物件となると、相場の+1万円前後で見ておくと良いでしょう。2LDK以上となると、ワンルーム~1LDKよりも非常に数が少なくなってしまいますが、家賃相場としては、10万円を超えてくる物件が多く目立ちます。

 

中央区の賃貸マンションの家賃相場はどれぐらいなの?(淀屋橋編)

次にご紹介するのは、オフィスが多く立ち並ぶ、淀屋橋です。淀屋橋は、大阪メトロ御堂筋線で、なんば、心斎橋まで2・3駅、さらに、たった1駅で梅田へ行けるという、交通アクセス抜群の駅になります。同じ大阪メトロ御堂筋沿線上には、淀屋橋から4駅先に新大阪駅があり、単身赴任をしている方にとっては、家族の元へ帰省しやすいというメリットがあります。オフィスが多く立ち並び、アクセス面も良いエリアという事もあって、淀屋橋周辺の賃貸マンションは、学生よりも、会社勤めの独身・単身者に人気があります。では、淀屋橋周辺の家賃相場は一体どうなっているのでしょうか?

淀屋橋周辺の家賃相場は、先ほどご紹介したなんばよりも高く設定されています。なぜ家賃が高く設定されているかといいますと、なんばは学生に需要があり、家賃を高く設定してしまうと、空室リスクが発生するため、家賃は低めになっています。一方、淀屋橋は、会社勤めの方に需要があり、学生に比べて毎月の収入の多さ、そして住むマンションも家賃よりも質にこだわりを持つ傾向にあるため、家賃が高くなります。

ワンルーム~1LDKの1人暮らし用の間取りでは、7万円~12万円前後となっており、1LDKでは10万円を超えてきます。なんばと比較すると、全体的に+2万円ほど高くなっているのが分かりますね。2LDKや3LDKとなると、物件によりますが20万円以上になるマンションもあります。2LDKや3LDKは、1人暮らしというよりは、ファミリー層向けになりますが、家賃が毎月20万円オーバーとなると、家計を圧迫してくるので、淀屋橋周辺で物件を探される場合には、駅から少し離れた物件、築年数が少し古めの物件などで検索されると良いでしょう。

 

中央区の賃貸マンションの家賃相場はどれぐらいなの?(本町編)

賃貸マンションで最後にご紹介させていただくのは、本町です。本町は、なんばと淀屋橋の間にある駅で、南に行けば、なんばや心斎橋、北に行けば淀屋橋や梅田など、繁華街にもオフィス街にも行きやすい非常に便利な駅になります。家賃は少し高めに設定されているので、学生よりはどちらかというと会社勤めの方向けとなっています。

本町駅周辺の賃貸マンションの家賃相場は、ワンルーム~1LDKでは7万円~11万円前後、2LDKや3LDKは20万円以上と、淀屋橋駅周辺とほぼ同じ価格帯になっています。本町では近年、タワーマンションも続々と建てられていて、高所得者にも人気のある駅になります。もし、本町駅周辺で家賃を安くしたいのであれば、大阪メトロ御堂筋線の本町駅から東に1つ横の大阪メトロ堺筋本町線の堺筋本町駅に出ると、ワンルーム~1LDKの間取りで、6.5万円~10万円と家賃の価格帯が少し下がるので、視野に入れてみるのもよいでしょう。

 

中央区の分譲賃貸マンション事情について

最後に、中央区の分譲市場についてお話します。

中央区の分譲賃貸マンションは、なんばや心斎橋、淀屋橋など主要の駅にはあまりなく、大阪メトロ長堀鶴見緑地線の長堀橋や松屋町駅、大阪メトロ谷町線の谷町六丁目駅など、主要駅から少しはなれた場所に多く存在しています。普通借家契約では、家賃は普通の賃貸マンションよりも少し高くなっています。一方、定期借家契約では、住める期間が限られているので、家賃を安く設定しているオーナーもいらっしゃいます。分譲賃貸は、普通賃貸マンションよりも、設置されているもののグレードが高くなっているのが魅力ポイントになります。

中央区の分譲賃貸マンションで駅から徒歩1分などの好立地となると、家賃が20万円、30万円とかなり跳ね上がります。分譲賃貸で駅から徒歩1分なんて、憧れのまた憧れですよね。分譲賃貸マンションを探されている場合は、契約形態(普通借家なのか定期借家なのか)をよく確認する必要があるので注意しましょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?中央区は、大阪市の中でも非常に栄えている街で、人気のあるエリアとなっています。しかし、栄えている=人が多いという事で、ファミリー層にとっては、あまり子育て環境としては向いていないと思われる方がいらっしゃるのが現状です。

学生や会社勤めの独身・単身者の1人暮らしの方にとっては、交通の便が良く、買い物もしやすいなどメリットは多くあります。中央区エリアで家を探される際には、今回の記事を参考にしていただければ幸いです。皆さんにとって、楽しい日々が送れますように。

【記事筆者】

關口さゆり
關口さゆり
大阪府在住。20代半ばから不動産業界に携わり7年目。宅建士・ファイナンシャルプランナー2級の資格を保有しており、現在AFPの資格取得のため猛勉強中!過去の借金の経験からどうやって資産を増やしていくのか日々奮闘しております。皆さんのお役に立てられるように頑張ります!