不動産投資をするのなら、実質利回り、つまり収益が多いに越したことはありませんよね。実質利回りが高ければ高いほど、投資として成功しているとも言えますから、平均以上という数値は多くの投資家が目指したいものだと考えられます。では、実際にはどれだけの方が平均より高くできるものなのでしょうか。不動産投資において、実質利回りが平均以上になったことはあるかどうかについて、調査を行ってみました。

【一番多い回答(※「その他」を除く)】

そもそも経験がない!?特別を対策をしてないから平均的?

調査の結果、約7割もの方が、実質利回りが平均より高かったことはないと回答していました。
・不動産投資には興味がありますが、まだやったことがありません。(40代/女性/パートアルバイト)

 

・普通の投資しか行っていないので、大体平均程度しか利回りはありません。(40代/男性/その他専門職)
・わたしのところでは、大まかに平均くらいの利回りだったからです。(30代/男性/パートアルバイト)
・ありません。不動産投資に関する深い知識を持っていないため、自己流で投資をしていたので原因だと思います。(20代/男性/自由業・フリーランス)

 

・どうしても経費や修繕費などがかかってしまい、現実はなかなか厳しいから。(60代/女性/専業主婦)

 

まず、そもそも不動産投資をしたことがないという方の回答が多く、そうなれば投資による利益も見込めないので、必然的に実質利回りが平均以上にはならないことが伺えます。不動産投資を行っている方の回答を見てみると、実質利回りは主に平均程度の方が多いようです。ただ、自己流の投資方法で運営しているという回答もありますし、多くの方が実質利回りを上げるために特別な対策を行っているわけではないのかもしれません。

【二番多い回答(※「その他」を除く)】

稀に高いことはある!時期や運の問題かも?

一方で、実質利回りが平均以上になったことがある方に関しては、残りの約3割という結果です。

 

・ごくたまに実質利回りが平均より高かったことはありますが、ほとんどありません。(30代/女性/無職)

 

・いつもより高かったことはありますが保つことはなかなか難しかったです(30代/女性/パートアルバイト)

 

・湾岸地区の開発が始まったころに投資用にマンションを1部屋買い、その後値が上がったから。(20代/男性/学生)

 

・たまたま、運がよく購入時期がよかったのでねらっていたわけではなく、結果的に。(40代/男性/自営業(個人事業主))

 

・実際にリート市場解禁の初期のころは、実質利回りの良い銘柄が多かったから。(20代/男性/パートアルバイト)

 

たまたま何度か高くなったことがある方が主なようですね。

このことから、特別に何か対策をしていなくても、偶然なのか稀になら平均以上になるケースはあると言えるでしょう。また、リート市場解禁初期での購入や、購入後に値上がった場合など、時期や運の要素による影響もあるようです。平均以上の実質利回りを計画的に狙っていくのなら、今後値上がりしそうな不動産物件や、ベストな購入タイミングを見計らうなどの対策をするのが効果的だと考えられます。

たまたまでも平均以上にはなるけど…計画的な不動産投資を!

今回の調査で、多くの方が不動産投資で実質利回りが平均以上になったことはないと回答していましたが、不動産投資自体をしたことがない方も目立っていましたね。実質利回りを上げるための対策を行ったか否かが、回答結果にも影響しているようなので平均以上にできる可能性は低くはないと考えられます。

特に対策をしていなくてもたまたま平均以上になることはあるようです。しかし、確実な方向で平均以上の実質利回りを獲得したいのなら、値上がりそうな物件に狙いをつけ、最適なタイミングで購入するといった計画的な不動産投資を行うのが理想的かもしれません。

■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2016年08月18日~2016年09月01日
■有効回答数:100サンプル