マンションやアパートなどのフローリングは、毎日の生活で使う機会が多いため、定期的に掃除することが大切です。一方、忙しい毎日の中では、無駄な時間をかけずに効率よく掃除を行うための技術や知識も重要になってきます。ここでは、汚れたフローリングを効率よく掃除する方法の基本、使いやすい洗剤や道具、効果的なワックスがけの方法などをご紹介します。

汚れたフローリングを掃除する方法-基本編-

ほこりで汚れたフローリングを掃除するための、基本的な方法をご紹介します。

フローリングの掃除は毎日行う事でキレイさを継続できる

フローリングは毎日の生活の中で様々な汚れが蓄積していきます。毎日定期的に掃除を行うことで、清潔な状態を維持することが大切です。

掃除する時間帯は朝がおすすめです。 ほこりの特徴として、日中は空間に舞い上がりやすく、夜間に床に落ちつく傾向があります。ほこりの掃除を行う時間帯としては、日中に活動する前の朝の時間帯に行うと効果的です。

簡単にほこりを取るならフローリングワイパーがおすすめ

フローリングの床にたまったほこりを取るだけなら、重い掃除機を使うよりも、フローリングワイパーで手軽に掃除をするのがおすすめです。

フローリングワイパーとは、モップのような長い柄のある本体に、使い捨ての掃除用のシートを装着して使用する清掃道具です。汚れたらシート部分を交換するだけで済むので、水洗いなどの手間をかけずに掃除をすることができます。

ほこりを溜めないためには部屋の上部から掃除する!

せっかく床を綺麗にしても、その後に床の上の家具の掃除をしてしまうと、家具に付着していたほこりが床に落ちてしまいます。ほこりは上から下へ落ちるという特徴がありますので、掃除は高いところから始めて、低いところで終わるようにすると効率的です。

また、せっかく一度掃除した部分を足で踏んで汚さないように、掃除は部屋の奥から始めて、出入り口付近の手前で終わるようにすることも大切です。

基本はほこりを取り除いて水拭き、あるいは乾拭き

フローリングワイパーなどでほこりを取り除いた後は、フローリングを水拭きすると効果的です。

表面のほこりを取り除いても、フローリングの床には多くの汚れが残っています。人間や動物の毛、外から持ち込んだ砂や泥、食べ残しが変化した黒ずみなどです。

水で固く絞った雑巾を使って、適度な力でフローリングの水拭きを行い、上記の汚れを取り除きます。時間がない場合は乾拭きでもよいので、必ず拭くようにすることが大切です。

汚れたフローリングを掃除する方法-汚れ落としと特徴-

汚れたフローリングを掃除するのに効果的な方法をご紹介します。

中性洗剤は油汚れや取りにくい汚れに向いている

中性洗剤は、酸性とアルカリ性の中間にあたる、中性の性質を持った洗剤のことです。肌や素材への刺激が少なく、使いやすくなっています。中性洗剤には、界面活性剤という成分が含まれており、水と油を混ぜ合わせて、油汚れを綺麗に落としやすいという特徴があります。

重曹は部屋の臭いもやわらげサラッとした仕上がりに!

重曹は汚れを落とすだけでなく、部屋に漂ういやな臭いを和らげる効果もあります。

生ゴミの腐敗臭や汗の臭いなど、悪臭の多くは酸性の性質をもっていますが、重曹は反対のアルカリ性の性質を有しており、酸性の悪臭を中和して中性の無臭に変化させる機能を持っています。

また、お手洗いのアンモニア臭などの同じアルカリ性の性質に対しても、緩衝作用という働きによって中性に変化させることができるため、あらゆる臭いに効果的な万能選手になっています。

マジックリン🄬やマイペット🄬なども用途に合わせて使う

しつこい汚れを手軽に落としやすくなっている、住居用のクリーナーのマジックリン🄬や、二度拭き不要が謳われており、短い時間で掃除しやすいマイペット🄬なども、汚れの程度にあわせて使用すると効果的です。

マジックリン:https://www.kao.com/jp/magiclean/index.html
マイペット:https://www.kao.com/jp/mypet/index.html

汚れたフローリングを掃除する方法-掃除機とほうきどちらが良い?-

汚れたフローリングを掃除する方法として、掃除機やほうきなどの用途にあわせた使い方をご紹介します。

部屋全体を掃除するなら掃除機を利用する

部屋全体の床掃除をする場合は、まず掃除機を使用すると便利です。掃除機はスイッチを入れて動かすだけで掃除ができるので、広い範囲の場所を一通り掃除するのに役立ちます。

一方、部屋の隅や家具の裏など、細かい場所を掃除するのはあまり得意ではありません。まずは掃除機で掃除をして、細かい部分は他の道具を使用して対応する方法が効率的です。

掃除機が届かない隅っこはほうきが大活躍

掃除機では届かないような部屋の隅や高い部分の掃除には、ほうきが活躍します。広い部屋の大部分をほうきだけで掃除するのは大変なので、場所にあわせて掃除機と併用すると便利です。ほうきには、騒音を出さないので時間を選ばずに掃除ができる、電気代などのランニングコストがかからない、などのメリットもあります。

自動掃除ロボットは便利だが、四角い部屋を丸くお掃除する事にもなる

忙しくて自分で掃除する時間がない場合には、ルンバ🄬等の自動掃除ロボットを使うという選択肢もあります。

ルンバ🄬とは、ボタンを押すだけで部屋の中を自動で掃除してくれる小型のロボットです。コンパクトなボディなので、ベッドや家具の下など、狭い部分の掃除を得意としています。

一方、電気コードなどの細長いものにからまると動けなくなってしまう、毛足の長い絨毯などの掃除には不向き、丸い形状なので四角い部屋を隅々まで掃除するのは苦手、などのマイナス面もあります。

ルンバ:https://www.irobot-jp.com/roomba/

フローリングの掃除の時に便利なグッズ

フローリングの掃除をする際に便利なグッズをご紹介します。

フローリング用ワイパー

フローリング用ワイパーは、柄の長い棒状の本体の下部に装着されている、長方形の部分にシートを付けることで、モップのように使用してフローリングなどの床を綺麗にする道具です。

市販のフローリングワイパーは様々なタイプのものがあるので、本体の強度、取り回しのよさ、自分の背丈にあった長さに調節できるか、などをチェックして、使いやすく疲れにくいものを選ぶことが重要です。

乾拭き用ドライシート

水拭きしたくないときは、ドライシートをフローリング用ワイパーに装着して使用すると便利です。

値段が高いものほど、ほこりやごみを取りやすい立体構造などの工夫がされていて便利な傾向がありますが、使い捨てで何枚も使用するものなので、コストパフォーマンスの良さも重要な目安になります。

濡れ拭き用ウェットシート

ぞうきんなどを使わずに手早く水拭きしたい場合は、ウェットシートをワイパーに装着して使用すると便利です。ウェットタイプなので、時間がないときでも部屋全体を素早く水拭きすることができます。ドライシートと同じく使い捨てで何枚も使用するので、コストパフォーマンスの良さも重要です。

モップ

モップとは、床などを掃除するための長い棒状の道具です。木やプラスチックなどで作られた長い柄の部分と、水を吸収するための厚くて柔らかな繊維の部分から構成されます。繊維の部分をバケツの中の水に浸して絞ることで、雑巾のように床を水拭きすることができます。

モップで大変なのは水を絞ることですが、足で操作するハンドルや、手でモップを回転させることで、簡単に水を絞ることができる機能が付いている場合もあります。

フローリング用洗剤各種

皮脂汚れ、食べこぼし、子どもが描いてしまったクレヨンなど、通常の掃除だけでは取り除くことが難しい汚れは、フローリング用の各種洗剤を使用すると便利です。洗剤ごとに得意な汚れが異なるので、用途に合わせて使い分けると効率的です。

フローリングの掃除-乾拭きと水拭きの使い分け

フローリングの掃除の際に、乾拭きと水拭きを使い分ける方法をご紹介します。

汚れが特にひどい時は水拭きがおすすめ!

フローリングの汚れがひどい場合は、丁寧に水拭きをする方法がおすすめです。効果的に水拭きをするコツは、雑巾やモップなど水拭きに使うものを硬く絞ることと、力を入れすぎずに拭くことです。水分と力が適切な水拭きは、体の負担が少なくなり、床の素材を痛めることなく綺麗に掃除をすることができます。

普段の汚れを掃除する時は乾拭きでも大丈夫!

普段の汚れを掃除する程度であれば、水を使わずに乾拭きでも大丈夫です。水拭きの大きな負担は水を絞ることなので、それから解放されることでだいぶ掃除が楽になります。反面、一度で汚れを綺麗に落とすのは大変ですので、毎日掃除をすることが必要になってきます。

毎日するのは大変!だったらワイパーを使う!

乾拭きも難しいという場合は、フローリング用ワイパーを雑巾やモップの代わりに使う方法がおすすめです。ウェットタイプのフローリングワイパーを使えば、雑巾のように手で水を絞る必要がなく、モップのように歩きながら掃除をすることができます。

反面、ワイパー用のシートは使い捨てなので、掃除に掛かる費用は高くなりがちです。

フローリングの掃除の方法-ワックスのかけ方-

フローリングの掃除の方法として、効果的なワックスのかけ方をご紹介します。

ワックスをかける時はワックスにゴミがつかない無風の日を選ぶ

ワックスをかけた後にゴミなどが付着すると、せっかくのワックスの効果が半減してしまいます。それを防止するためには、ワックスをかけてもゴミが運ばれにくい、風の無い日を選ぶと良いでしょう。

掃除機を丁寧にかけてフローリングをキレイにする

ワックスをかける前は、掃除機などを丁寧にかけてあらかじめフローリングを綺麗にしておくことが大切です。フローリングの床面のホコリ、髪の毛、細かい砂つぶなどを丁寧に取り除いておきます。

ワックスを奥から手前に塗っていく

ワックスを塗った床面を踏んで汚さないように、ワックスがけは部屋の奥から手前へ進めていきます。ワックスはフローリングの目に沿ってかけていきます。フローリングの面積が広くて一度に全部できそうにないときは、マスキングテープなどで続きの位置に印をつけておくと便利です。

ワックスを乾燥させる

ワックスの乾燥時間の目安は、およそ30分から1時間程度です。ワックスを塗った後に手で触ってみて、ベタつきがないことが乾燥の目安になります。

しっかりワックスをしたい時は奥から手前にもう一度塗る

ワックスの効果を高めたいときは、一度ワックスを塗り終わった後にもう一度塗る方法が有効です。ワックスを二度掛けする場合は、最初と同じように部屋の奥から手前に塗っていきます。

乾燥させて終了!

ワックスを二度がけした場合は、十分に時間をかけて乾燥させます。乾燥しやすい晴れた日にワックスをかけると効率的です。

フローリングの掃除のまとめ

フローリングの掃除についてご紹介しました。日常生活において使用する機会が多いフローリングの床部分は、綺麗に掃除して清潔に保つ必要性が高い場所でもあります。

忙しい中で効率よくフローリングの掃除を行うためには、掃除機とほうきの併用、水拭きと乾拭きの切り替え、フローリング用のワイパーの活用などが重要になります。こうした情報を活用することで、フローリング掃除を楽しく行っていただければ幸いです。