Airbnb(エアビーアンドビー)は、世界中の旅行者が利用しているサイトです。Airbnbとは、一般の家庭の一室や、マンションの一室を貸し出す、日本語で言う「民泊」のことです。日本では、外国人観光客の増加により、宿泊施設が不足しています。また、それと同時に「空き家」問題が深刻化しています。Airbnbは、これらの問題を同時に解決する「宿泊施設を探している」人と「貸し出せる空き部屋や家がある」人を結ぶサービスです。

今世界中で人気Airbnbってどんな会社なのか?

Airbnbはアメリカ・サンフランシスコにおいて設立され、現在全世界192カ国、33000都市で80万以上の宿が登録され、利用者に提供されています。

日本では2014年5月に「Airbnb Japan」のサービスが開始されました。2015年の日本でのAirbnbを利用したホストの年間売り上げは、5,207億円。Airbnbは大きな経済効果を生みだしています。標準的な営業のホストには約122万円の年間報酬があり、約138万人以上の外国人観光客の受け入れの器となりました

【出典】ウィキペディア:https://ja.wikipedia.org/wiki/Airbnb

世界中の民泊の紹介をしている

Airbnbでは、世界中の民泊の紹介をしています。

一件の家、ワンルームばかりではなく、お城や、ボート、キャンピングカー、トレーラーハウス等、宿泊できる施設であればどんな部屋(場所)でも貸し出しができます。物件の選び方によっては、思いもよらない珍しい体験ができる可能性が高く、ホテルや旅館以上のおもてなしに出会える可能性もあります。

民泊運営者に利用者を紹介する

Airbnbでは、世界中の民泊運営者に、利用者を紹介しています。登録は無料で、サポートもオンライン上で365日24時間の対応が整っています。

安く泊まれる宿を探している人に民泊を紹介する

Airbnbでは、周辺の相場と比較して安く宿泊することができます。特に、複数の人数での宿泊はメリットが大きいでしょう。コアワーキングスペースや合宿、セミナーの様な形で複数の人数で利用される場合には、Airbnbの安い物件の中の一軒の家をまるまる貸し切り使用する方法がおすすめです。

また、個人の家の一室を借りることも出来、初めての外国への旅行を考えている方は「スーパーホスト」に認定されている家に宿泊すれば、ファミリーや信頼のおけるホストと安心して交流が出来ます。

Airbnbの使い方-宿泊をする場合

世界中の物件からご自分に合った宿泊場所を探し出してくれるマッチングサイトAirbnbの使い方を見ていきましょう。

まずはAirbnbに登録をする

Airbnbを利用する際の登録料は無料です。世界中の個性豊かな数々の物件を目にすることができます。

Airbnbのサイトを見て目的地付近の民泊を探す

ローカルな「体験」が付いている宿もおすすめです。マリンスポーツや、農業、林業、伝統工芸や、手工芸など、観光地巡りの他にも「その土地ならの良さ」があるはずです。季節や曜日に合わせて目的地付近の民泊を探しましょう。

※イベント開催に合わせての宿泊や、美しい季節などの繁忙期には、ホスト側で自由に料金の設定ができるため、閑散期と比べて割高になる傾向があります。

利用したい民泊が見つかったら予約する

お目当ての物件を見つけたら条件を確認し、Airbnbのサイトから予約を入れましょう。自分のプロフィールには詳しい情報を登録し信頼を得るようにすることで、承認してもらえる速度や確率も高くなります。Airbnbのゲスト側は、プロフィール写真の公開や、電話番号、Facebook、LinkdIn、Gmailアドレスが必要になり、一つでも欠けるとAirbnbの利用が不可能となります。※2013年時点で政府発行の身分証明書を提示が義務付けられています。ホスト側は、リピーターでない限り、どんな人物が利用するのか分かりません。予約を入れる際には正しいプロフィールをホスト側に提供して、丁寧なコンタクトをとりましょう。

予約が確定したらその日に目的地へ行く

予約が確定したら、目的地に向かいます。お互いに前もって打ち合わせ時間を確認し、遅れる場合や、集合場所が分からなくなってしまった場合には、予約先に連絡を取る手段をとる必要があります。外国ではWi-Fiが繋がらないことも多く、連絡手段は複数持っていた方が安心です。

宿泊場所にチェックインする

チェックインの方法は様々です。郵便ポストでの鍵の受け取りや、暗証番号でのチェックイン、鍵の直接手渡しなど、方法を選べます。鍵の受け取りについて、日本ではファミリーマートでの引き渡しも可能です。

【出典】毎日新聞:https://mainichi.jp/articles/20180522/ddm/008/020/097000c

宿泊後はチェックアウトをしレビューを書く

Airbnbを使用した宿泊体験は、チェックアウト後に双方でレビューを確認し合うことができます。その後の利用者にとって体験談は貴重な資料となります。また、双方の感想を具体的に確認することができます。改善点があったら検討し、「ありがとう」「amazing」の言葉が聞けたら良いですね。

Airbnbの使い方-民泊を個人で経営する場合

それでは、Airbnbを使用して「民泊」を経営する方法と注意点を見ていきましょう。

経営するにあたっての対策とは?

「Airbnb Japan」発足から1年間の調査では、ホスト側は、デザインやクリエイティブ職などの高学歴層が中心に利用しているという結果を発表しています。また、ゲストの93%が海外からの利用者であることが明らかにされています。経営する際には、外国の方が喜ぶようなサービスを提供する事を考えるのが得策です。

【出典】エアトリステイ:https://ja.wikipedia.org/wiki/Airbnb

Airbnbでの「民泊」経営は、外国人観光客の増加に伴い、民家の貸し出しや空き部屋を有効活する対策として、全国各地に幅広く浸透してきました。Airbnbによって大きな経済効果が得られ「空き家対策」の面からも注目を浴びています。しかし、2018年6月15日に住宅宿泊事業法「民泊新法」が施行され、Airbnbでの「民泊」経営には届け出が必要となりました。

「民泊新法」は、地域の条例でも規制の内容に違いがあります。「どんな部屋でも貸し出せる」訳ではなく「民泊新法」に基づき、行政機関に届出の許可が降りてからでないと営業が出来ません。経営者側に課せられた厳しい許可の申請の対応について、今後の動向に注目が集まっています。

【出典】住宅宿泊事業法:http://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/sangyou/juutaku-shukuhaku.html

Airbnbに登録をする

Airbnbでの個人の物件登録は無料です。初めて、Airbnbを利用してみたいけれど、運営方法が分からず不安な方は、Airbnbの子会社が運営する「エアトリステイ」の利用を検討してみてはいかがでしょうか。「民泊」の始め方に対するサポートや、おもてなしのヒント、便利なツールやリスティングのテンプレート作成のヒントや、実際に運営されている先輩と365日24時間オンラインコミュニティーに参加も可能です。

【出典】エアトリステイ:https://www.airtripstay.com/

貸し出す部屋の情報を入力する

ホスト側は、個人情報を提供することが必要です。また、季節や曜日、人数により、価格を自由に設定することができます。

記載事項

まず、必要情報を登録します。

・一泊当たりの価格と最大宿泊できる人数
・物件を使用するにあたってのルール
・部屋や建物の状況が分かる画像(24枚まで掲載可能)

※Airbnbでは物件情報の画像をプロのカメラマンに撮影を依頼できるサービスを行っています。

予約が来たら室内をキレイにしてお客様を迎える

清潔なシーツやタオル、トイレットペーパーを補充し、お客様を迎える準備を整えましょう。外国のお客様に喜ばれるような、和室の内装や寝具を用意すれば、高評価が得られるでしょう。

チェックアウト後は部屋を清掃して次に備える

お客様のチェックアウト後には、部屋をきちんと整え次のお客様のための準備をしましょう。必ず最終チェックを入れ、日本に期待してやってくるお客様に対して失礼のない様に心掛けましょう。

Airbnbの利用者のメリットと注意点

Airbnbでの宿泊を希望される方は、プロファイルでホストについて詳しく知ることができます。ホストの情報はよく確認することが大切です。宿泊日、「体験」が含まれているのか?使用するにあたってのマナーや、宿泊する部屋の詳細が分かる写真から、条件に合った物件を探しましょう。

安い宿泊施設を探す事ができる

Airbnbでは、目的地周辺の宿泊施設と比べて、割安な物件を探すことができます。競合が激しい地域では、価格やサービスの充実で差別化を図っていると言えます。

面白い部屋を見つける事ができる

Airbnbでは、一戸建ての一室で、まるでホームステイの様な体験、おしゃれな部屋や、内装など、ホテルや旅館といった宿泊施設には無い、素敵な部屋を見つけることができるでしょう。ホスト側も、利用者に気に入ってもらえるよう、様々な工夫をしています。

自分の家でくつろぐ感覚を味わえる

Airbnbでの宿泊は、まるで自分の家でくつろぐような体験を味わうことができます。「もしこの地に住み生活をしたら?」といった雰囲気を十分に楽しむことができます。外国での室内から見える景色や、建物の構造の違いも興味深いものです。

持ち主のいる住宅では現地の方の暮らしを味わう事ができる

一戸建ての一室を貸し出しているホストでは、一緒に食事を作り、楽しく団らんすることで現地の暮らしを体感することができるでしょう。

現地の暮らしの体験サービスが利用できる

外国でホストの家族と一緒に行動を共にすれば、現地の生活や文化に触れることができ、人生の価値観も変わるかもしれません。おすすめスポットや一緒に「体験」をして交流を深めるのもおすすめです。

トラブルが怖いのでレビューを必ずチェックする!

Airbnbでは、宿泊後に利用者と、ホストの両方でレビューの交換がなされます。目当ての物件は、以前にどんな内容で宿泊がされたのか?レビューを確認しましょう。自由に言葉の通じない国、治安の状態が把握できない地域での宿泊は、思わぬトラブルが発生する可能性もあります。

※特に、女性の一人旅には、最新の注意が必要です。

実際に宿泊するまでのサービスがWeb上のみで行われるため「実際に現地に到着したら、全然違うイメージだった」「キャンセル料が戻ってこなかった」というトラブルもあるようです。トラブルを回避するためには、実際に利用したことのある体験者のレビューの確認が重要だと言えます。また、ホスト側の要求する利用規約をよく読んでから予約を入れましょう。

Airbnbのホストとしてのメリットと注意点

Airbnbのホストとしてのメリットと注意点についても見ていきましょう。

「民泊新法」により、Airbnbを使用しての民泊を行う際には、行政機関への届け出を行い、許可が得られてからでないと、営業が出来なくなりました。営業許可のハードルは高く、「近隣住民の許可」「消防法」についてクリアできず、2018年6月15日の「民泊新法」の施行で、Airbnbの掲載から消えて無くなった物件も数多くあるようです。

所有している物件を使って資産運用ができる

Airbnbでは、自分が所有している建物、賃貸住宅として貸し出している物件や部屋を活用して、資産運用することができます。「観光地に近い」「都心に近い」など好条件の「空き家」状態の物件があれば、Airbnbを使用して、ポイントを押さえて運営すれば、安全で確実に集客が出来ます。

日本の文化や暮らしを海外の方に伝える事ができる

民泊を営業するメリットの一つは、日本の良さ「文化」や「暮らし」を海外の方に伝えることができることではないでしょうか?

日本人では当たり前に住んで見慣れている、床の間のある畳の部屋や、低い鴨井、ふすま、障子などの部屋での宿泊は、外国の方にとってはとても新鮮で、喜んでもらえることでしょう。神社や仏閣巡りに招待すれば、日本の伝統や文化を体験してもらうことができます。着物や浴衣をお貸しすれば、旅の気分も一気に高まることでしょう。

また、ホスト側として一緒に観光地巡りを体験してみると、外国の方との交流も深まります。イチオシ観光スポットを勧め、独自の「ツアーコンダクター」の役割を果たすこともできます。そして「日本の食事」でも、箸の使い方や、朝食の漬物、お寿司など、紹介出来ることはたくさんあります。帰途で、「日本ってなんて良い国なんだ!」「もう一度日本に行きたい」と感じていただけたら、ホスト側も経営の甲斐があるのではないでしょうか?

最初は最安値で利用者を増やす努力も必要

Airbnbには、その物件周辺の相場から、的確な料金を割り出してくれるサービスもあります。Airbnbの売りは、「安い値段で宿泊できる」ことです。競合に勝つためには、最初は、最安値で利用していただき、リピーターを増やし、高い評価のレビューを得ることが大切です。高い評価のレビューがあるほど、信頼を得やすく、将来にわたりお客様を継続して獲得できます。「スーパーホスト」になれば、価格も安定します。危険なゲストを避けることにも繋がっていくのではないでしょうか。また、Airbnbではオンライン決済で料金振込の保証があります。受け取り方法も「PayPal」や、「直接振込み」「国際送金」などがあります。

民泊の営業日数の上限は180日

民泊を行う上での注意点をご紹介します。マンションやアパートの賃貸物件を契約して、他人に使用させて利益を得る(いわゆるまた貸し)は、法律違反となり、業務停止と行政処分を受けることになります。また「民泊新法」では、1年365日のうち営業日数の上限は180日となっています。

盗難や破損などのトラブルには気を付ける

利用者に、安心で安全に宿泊していただくためには、室内の壊れた箇所を補修し、窓のカギが壊れていないか?設備に不具合がないかどうかのチェックが必要です。外国人の利用が多い物件の場合、慣習の違いから、部屋にある物を持ち帰ってしまったり、トイレの使い方や、お風呂の使い方が分からず、破損させてしまう場合もあります。Airbnbでは、ホスト側の全財産に保険料無料で、最大1億円の補償がついています。面倒なトラブルを避けるためには、チェックイン前までに、マナーを理解してもらうことが大切です。外国の方との意思伝達が困難な場合には、外部サポートを利用してみましょう。

【出典】エアトリステイ:https://www.airtripstay.com/

清掃業者に依頼する時は信頼できる業者を選ぶ

安く宿泊できるとはいえ、お客様に対する最低限の宿泊の準備は必要です。きちんと整えられている寝具や、水回り関係を綺麗に掃除することで、利用者の満足度も違います。経営を安定させるためには、清掃業者の選定は十分な注意が必要です。レビューで悪い印象の書き込みをされてしまうと、その後の経営にも影響を及ぼします。※「民泊新法」では「民泊」の営業許可には管理者の登録も必要です。

Airbnbの使い方まとめ

Airbnbは、世界中の物件の中から、安くておしゃれ、個性的な空間に宿泊、現地でしか味わえない体験などといった魅力満載の旅を実現することができます。ホスト側の注意点は、営業許可を取得しているか?近隣の住民の方からも、営業に対し、信頼を得られているか?ということも重要です。Airbnbの需要は拡大していくと予測され、今後も日本中、世界中にニーズがあると言えます。