みなさんは投資家という言葉にどのようなイメージを持っているでしょうか。おそらく、「カッコよくてお金持ち」というイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。たしかに数兆円という金額を個人で稼いでいる方もいるので、憧れてしまうのも理解できます。しかし、投資に失敗して借金を背負ってしまった投資家がいることも忘れてはいけません。投資で成功するためには、努力と知識が必要になるのです。そこで今回は、勝てる投資家と勝てない投資家の違いを解説していこうと思います。勝てる投資家になるための秘訣とは、一体なんなのでしょうか。

誰でもなれる!個人投資家という職業

投資家になるなんて考えたこともない方が多いかもしれませんが、実は投資家という職業はなろうと思えば誰でもなることができます。

投資家にはどうやってなるのか

投資家とは、利益を得ることを目的に資本を投下する人々のことを言います。基本的に労働することによって、対価として給料を得ることができます。しかし投資家は自分が動くのではなく、お金に動いてもらうことで利益を得ている人々なのです。

投資家に失業はない

会社に属していると、リストラされる可能性もあれば、病気になって働けなくなる可能性もあります。また定年退職も、職を失うという観点でみれば失業と捉えることもできます。つまりいつでも失業のリスクを背負っているということです。一方で、投資家という職業に失業はなく、ご自身が望む期間仕事を続けることができます。また極端な話、家から一歩も外に出なくとも収益を得ることができるのも、投資家という職業の魅力です。

世界の三大投資家

投資家のなかには、個人で数千億、数兆という巨額の富を築いている方もいます。ここでは、世界でも有名な三大投資家を紹介していきたいと思います。

ウォーレン・バフェット / Warren Edward Buffett

ウォーレン・バフェットさんは投資の神様とも言われており、世界で最も有名な投資家です。幼い頃からコーラを安く仕入れて高く売るといった商売を行なっており、わずか14歳にして農地を購入して貸付を行なっていたそうです。バフェットさんは長期的な投資をすることで有名で、買収後に買収先の会社の事業を立て直すという実業家としての活動も行なっています。自己資産は数兆円を保有しており、世界で最も活躍している投資家になります。

ジョージ・ソロス / George Soros

ジョージ・ソロスさんは、ヘッジファンドの帝王とまで言われている方です。1969年にジム・ロジャーズさんと共に、クォンタムファンドというヘッジファンドを立ち上げ莫大な利益を得ました。またソロスさんはユダヤ人だったため、第二次世界大戦ではドイツの迫害に遭ったという経歴もある方です。現在は第一線を引退したソロスさんですが、バフェットさんと同様に自己資産は数兆円に達しているとも言われています。

ジム・ロジャーズ / Jim Rogers

ジム・ロジャーズさんは、ジョージ・ソロスさんと共にクォンタムファンドを立ち上げた投資家です。彼は自分で調べた会社に投資をするというスタイルで、自動車やバイクを使って世界中を見て回っています。「自分の目で見たものを信用する」という投資スタイルからは、非常に多くのものを学ぶことができます。

投資家は儲かるのか?

個人の資産で数兆円もあれば、今後何に使うか気になりますよね。彼らのように投資で成功している方々の資産を知ると、なかにはすぐに投資を始めたくなる方もいるのではないでしょうか。しかし実際に投資を始めるとなると、「投資で失敗した人はいないのだろうか?」という疑問にぶつかりますよね。果たして投資家は本当に儲かるのでしょうか。

限りない努力が必要

最初に認識しておかなければいけないのが、投資家で利益を得るためには限りない努力が必要だということです。投資家とは利益を得ることを目的に資金を投下するので、運頼みで投資する訳ではありません。そのため社会情勢や経営状況、商品に関しても深い見識を持っている必要があります。また社会の流れは刻一刻と変化していくので、常にアンテナを張って情報を確保する必要があります。

大きなことをすぐに決断していく大切さ

大きな投資になるほど、失敗したときに取り返しがつかないため躊躇してしまうことも多いですよね。しかし多くの投資家が注目し始めた時には、すでに安く買うことはできません。投資の原則は安く買い、高く売るということです。投資家として成功するためには、すぐに決断していくことが大切になります。

勝てる投資家と勝てない投資家の違い

それでは勝てる投資家と勝てない投資家の違いはなんでしょうか。偶然に最初の投資で勝てたとしても、その後勝ち続けることのできる投資家は少ないのではないでしょうか。

勝てる投資家の特徴

情報量が多い

情報量は投資の成否を大きく左右します。勝てる投資家はあらゆる場所にアンテナを張り、常に最新の情報を仕入れています。情報を早く入手することができれば、リスクを回避したり、他の投資家よりも先に投資したりすることができます。

情報を精査する

勝てる投資家は情報を精査することを忘れません。大量に情報を集めると、なかには嘘の情報や根拠のない情報もあります。そのため全ての情報を真に受けていると、誤った解釈で損をする可能性があります。誤った解釈をしないためにも、情報の真偽をしっかりと確認します。

先のことを考えている

勝てる投資家は、先のことを考えて投資をします。短期的に見れば収益を得ることができる投資も、長期的に考えるとマイナスになってしまうのであれば、投資先には適していません。投資に成功するためには、無計画に流行の投資対象に投資するのではなく、自分の頭で考えて投資をする必要があります。

積み重ねを大事にしている

積み重ねを大事にすることは、投資に勝つために非常に重要なポイントになります。勝てる投資家は、わずかな金額でも収益をあるとプラスに考えます。なぜなら一回一回が小さな金額でも、積み重ねることによっていずれ大きな金額になることを彼らは知っているからです。

自分の中で確立した方針がある

勝てる投資家には、自分の中で確立した方針があります。軸がしっかりとあるからこそ、失敗した場合はなにがいけなかったのかを正確に見極めることができます。

勝てない投資家の特徴

情報量が少ない

勝てない投資家の特徴として、情報量が少ないということが挙げられます。情報量が少ないと投資の良し悪しを正確に把握することができず、誤った情報を正しい情報だと誤認して投資をしてしまうリスクがあります。その結果運任せの投資になってしまい、失敗する可能性が高くなるということです。

情報を鵜呑みにする

情報を鵜呑みにすると、投資で失敗する可能性が高くなります。例えば今後価値が上昇すると噂されている株式を、勝てない投資家は何も考えずに購入します。しかし情報の真否を確かめないまま投資をするので、情報が誤っていた場合は損をするリスクが大幅に上昇するというわけです。

先を見据えていない

先を見据えず短期的な利益を追うと、投資は失敗する可能性が高くなります。例えば株式やFXのように、すぐに売買ができる(流動性が高い資産であれば)値下がりした時でもすぐに売却をすれば損失を抑えることができます。しかし不動産投資においては将来を見据えた投資を行わないと、売りたいときにすぐに買い手が見つかるとは限らないため、値下がりしても何もできないという状況に陥ることもあるので注意が必要です。

一発逆転を狙っている

勝てない投資家の特徴としては、一発逆転を狙っていることが挙げられます。もちろん投資は失敗することもありますが、そのリスクを最小限におさえて利益をあげていくことが投資の本質といえます。そのため運任せで勝負をするということは、投資ではなくギャンブルになり、負ける可能性が非常に高くなるというわけです。

運用方針をコロコロ変えてしまう

運用方針をコロコロ変えてしまうと、投資が成功した理由、失敗した理由を正確に把握することができなくなってしまいます。そのため偶然成功しただけにも関わらず、それを成功要因と勘違いしてしまうことで、大損害を被ってしまう可能性があります。

みんなの質問

①投資家の方に何を投資されているのですか?

投資対象は投資家によって様々です。一口に投資といっても、株式、FX、仮想通貨、不動産など様々な投資対象があります。また投資は短期でみるか長期でみるかによっても対象が変わるので、ご自身にあった投資先を見つけることが重要になります。

②空売りとはなんですか?

空売りとは株式を先に株式市場に売って、その後株価が下がったら株式を買い戻して収益を得る方法です。通常株式は安い時に買って高い時に売ることで収益を得ますが、これでは株価の下落時は収益をあげることができません。そこで先に株価が高い時に売り、その後株価が下がった時に買うという、順番を逆にすることで収益を上げる方法が空売りになります。

③自己資金はどれくらい必要なのですか?

投資は自己資金が少なくても始めることができます。例えばFX、仮想通貨などは数万円あれば十分始めることができます。また不動産投資なども銀行から融資を受けることができる場合があるので、自己資金が少なくても始めることは可能です。

④投資家とトレーダーの違いは?

基本的に投資家は長期的に、トレーダーは短期的に投資を判断します。投資家は長期的に投資対象の価値が上昇するかどうかを判断するので、投資対象の質を非常に重視します。一方でトレーダーは、将来の投資対象の価値ではなく、短期的な価格の変動を重視します。それぞれの投資で必要な知識も変わってくるので、混同しないようにしましょう。

⑤株主と投資家の違いは?

株主は、企業の株に対して出資をした人を表しています。一方で投資家とは、株式や不動産、債権など株式以外にも出資しています。そのため投資家のなかに、株主も内包されていると考えるといいでしょう。

最後に投資家になりたいひとへ

結局始めてみないとわからない

投資家になるためには、資金、知識、努力など様々な要素が必要になります。しかし結局始めてみないと、投資家として成功できるかはわかりません。なぜなら投資家として一歩踏み出すことでしか、投資家としての未熟な点を知ることはできないからです。投資は少額からでも始めることができるので、まずは少額から始めることをおすすめします。

毎日固定されたお金が入ってくるわけではない

また投資家になる上で頭に入れておきたいことは、毎日固定されたお金が入ってくるわけではないということです。会社に属して働いて入れば、継続的な収入があります。しかし投資家は、給与が入ってこないこともあれば、時間をかけたにも関わらず資本がマイナスになることもあります。そのため投資家として成功したいのであれば、限りない努力をするようにしましょう。