手持ちの資金を有効活用する方法として、マンション経営などの不動産投資が注目されています。

やはり、いろいろな投資の中でも、投資の対象が目に見えることが大きな特徴ではないでしょうか。それと同時に、対象となる土地建物にどれだけ投資するのかを検討する必要がでてきますね。そこで、不動産投資に不可欠な初期費用はいくらまでなら用意できるのか、全国の男女100人にアンケートを取ってみました。

※1番多い回答「その他」を除く

不動産投資にかなり慎重な人が全体の約半数!

アンケートの結果、「300万円まで」と答えた人が最も多いことがわかりました。

・それなりに投資したら、リターンも大きいのかもしれないけど、リスクも高い。(40代/女性/パートアルバイト)

・不動産の現物への投資は難しい。素人が簡単にやれるものではない。リスクを負うのは困る。(40代/男性/会社員)

・まだ独り身だからです。夫婦でなら300万円以上かけられると思います。(30代/女性/会社員)

43人の男女は、300万円までと考えているようです。投資によるリスク面の高さを心配する人がいますよね。うまくいかなかったときのダメージを抑えることも大切なのかもしれません。不動産への投資は素人には難しいという意見も寄せられています。

このように、初期費用は300万円までに抑えたい人の中には、不動産投資にかなり慎重な傾向があるようですね。ただし、夫婦で出費するなら少し多めの投資が可能とのコメントもあることから、初期費用を奮発したいとの想いがわかる結果となりました。

300万を超すとやや積極的になる人が多い!?

アンケートの結果、「300万から500万まで」と答えた人が二番目に多いことがわかりました。

・300万以上は出せますが、500万以上は出せないからですね。(30代/男性/自営業(個人事業主))

・自分が持っている財産の3分の1が相場だと思うので、それ位になります(40代/女性/契約派遣社員)

・不動産投資は、原則的に余剰金でまかないたいので、500万円くらいがせいぜいだと思うから。(50代/女性/専業主婦)

31人の男女は、300万から500万の間だと考えているようです。自分が出せる金額を明示する声や、所有する財産に占める割合を目安とする意見も挙げられました。

初期費用による大きな利益を望む人や、投資を余剰金で充当したい人の経営方針にも頷けます。なお「300万まで」の人は投資に慎重は傾向がみられるようですが、300万を超すとやや積極的になるのかもしれませんね。

初期費用が少ないと良い物件を入手できないかも!?

アンケートの結果、「500万から1000万まで」と答えた人が三番目に多いことがわかりました。

・人生をかけるほどの大きなギャンブルはできないと思うからです。(40代/女性/専業主婦)

・本気で取り組むなら、現在の資産をすべて投じて始めるほうが逃げ道がなくなってよい(40代/男性/自由業・フリーランス)

・ワンルームマンションでいいと思うが、500万以下だと価値のないものになりそうで怖い(40代/女性/契約派遣社員)

18人の男女は、500万から1000万と考えていますね。人生を掛けるような投資はできない人がいる一方、本気で不動産投資するためには全財産を投げ打つ覚悟が必要なこともうかがえました。

初期費用が少ないと良い物件を入手できないかもしれません。ワンルームマンションも含め、不動産投資にはある程度の投資が望まれるのではないでしょうか。なお、こちらの回答を選んだ人の中にも、自分の財産から投資額をはじき出した人がいるようですね。

利益を期待するためにも1000万円以上は妥当な金額!?

アンケートの結果、「1000万円以上」と答えた人が四番目になることがわかりました。

・物件と自己資金との兼ね合いで、初期費用はそれぞれの資金や目的によって幅が違うと思いますので1000万円以上でも可能でしょう。(40代/男性/自営業(個人事業主))

・不動産ですから、1000万円以上は覚悟しなくてはいけないと思います。(40代/あ男性/会社員)

・1000万円以上かけた物件でないとリターンが望めないと思うから。(50代/女性/パートアルバイト)

8人の男女は、1000万以上必要と考えているようです。投資を希望する物件とそれに必要な資金準備のバランスも大切ですが、用意できる初期費用は個々によって異なりますよね。そのため、もっと小さい金額での不動産投資も成り立つのではないでしょうか。ただし、投資の対象が不動産であり、利益を期待するためにも1000万円以上は妥当な金額なのかもしれませんね。

自分が安心して生活できる範囲内での投資が大切!

アンケートの結果、不動産投資に出せる初期費用は、

「300万円まで:43人」「300万から500万まで:31人」

「500万から1000万まで:18人」「1000万円以上:8人」の順になることがわかりました。

金額が高じるにつれて用意できる人数が減少する点が大きな特徴のようです。

また、より多くの資金を出せる人からは、思いっきりのよさが見て取れました。もちろん、自分が安心して生活できる範囲内での投資が大切なことはいうまでもありませんね。みなさんが不動産投資を決断するときは、現実としっかり向き合いながら慎重に検討することをおすすめします。

■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2016年06月20日~2016年07月04日
■有効回答数:100サンプル