最近リノベーションというワードをよく聞くようになりました。若い世代を中心にDIYも流行しており、自分でおしゃれな部屋づくりをしている方も増えております。そもそもリノベーションとはどういう意味で、リフォームとはどう違うの?と感じている方も少なくないかと思います。また、費用や資産価値としてはどうなのかも気になるところです。今回はそのあたりについて紹介します。

リフォームとリノベーションの違い

まず、リフォームですが入居者の住む前の状態に戻す、原状回復をすることを指します。悪い状態からの改良を意味する言葉で、壊れた部分、老朽化している部分をきれいにするのがリフォームです。

一方、リノベーションとは、大規模な工事を行うことで新築の時よりも価値を高めることです。リフォームがマイナスから0への原点に戻すことだとするならば、リノベーションの場合は工事によって、0ではなくプラスに持っていくことを指します。

リノベーションのメリット

~新築より安い~

同じような条件の新築を購入する場合と比較すると、2割~4割程度費用を安く抑えられます。また、購入後数年で大きく市場価値が下落することなども避けられます。

~自分の好きな設計やデザインの家に住める~

既存のマンションというのは、全体的に無難なつくりのものが多いです。一般的な作りのほうが、ターゲット層が拡がるからです。リノベの良さは、自分の好みにあわせてデザインができるので、自由度が大きい点です。

~立地の選択肢が拡がる~

希望のエリアで新築マンションを探すとなると、なかなか条件にあう物件は見つけにくいかと思います。リノベすることを前提として探すのであれば、中古物件を購入することになるので駅から徒歩5分など好立地の物件もあります。新築の場合だと、空いている土地に物件を建てることになるので、なかなかいい立地に建設するのは難しいでしょう。

リノベーションのデメリット

~住むまでに時間がかかる~

自分の理想の住まいにするためには、建築士との十分な打ち合わせや、建物の検査、設計、施工などに時間がかかります。忙しすぎる方や、すぐに住み替えたい方には向かないかもしれません。

 ~耐久性に問題がある場合がある~

リノベーション前提で中古物件を購入する際に、耐震性に問題がある場合などがあります。それは、昔の建築基準法によって建てられた物件が該当します。1981年6月以降に建てられた物件は新基準に沿って建てられていますが、ここで問題が生じてしまうとリノベーションの際に、耐震改修も必要になるケースもでてきます。

 ~ローンの金利が高くなる可能性がある~

リノベーション済みのマンションを買うのではなく、中古マンションを購入後にリノベーションを行う場合は、住宅ローンが使えるのは物件の購入費のみになります。リノベーションの工事代金をローンで賄いたい時には、別にリフォームローンを組む必要があります。リフォームローンは審査、金利ともに住宅ローンよりも厳しいです。

新しいものに変えていくリノベーション原状回復を行うリフォーム

この違いにモヤモヤしていた方は少なくはないと思います。立地条件や費用を把握し、目的に合ったリフォームリノベーションを行っていくことが大切です。

また、新築物件よりは、安くなる傾向にありますが自分が再現したい住まいを完成させるにはどれくらいの費用がかかるのかを把握しておきましょう。新築物件と比較して極端に安くなるわけではないので、立地やその他の条件と比較して購入することをおすすめします。