不動産投資にはマンション1室を購入して貸し出す方法と、アパートを丸ごと1棟購入して経営する方法があります。そのうちアパート経営の魅力は、同時に複数の部屋から家賃収入を得られる点です。長期に渡って計画的に行えば、より大きな資産形成が可能な投資方法として、幅広い層に注目されています。ただし、リスクを減らして上手に経営を行うためにはやはり勉強が欠かせません。そこで、アパート経営のための勉強方法をご紹介します。

☆イメージ調査!アパート経営のために効率良い勉強方法とは?
まずは、アパート経営をするための勉強として理想的なのはどのような方法だと思うか、100人以上の人に質問をしてみました。

【質問】
アパート経営のために勉強するならどんな方法が良いと思いますか?

【回答結果】


セミナーへの参加:88名
自分の足で物件調査をする:45名
専門書籍を読み込む:18名

【調査概要】
調査地域:全国
調査対象:20代以上・男女
調査期間:2017年3月28日~2017年3月29日
有効回答数:151サンプル

★セミナー参加を推す声が多数派
今回のアンケートでは、セミナーへの参加と答える人がもっとも多いという結果になりました。

・きちんと知識を持った人から説明を受けたほうが良い。セミナーなら、その場で質問もできる。(40代/専業主婦・主夫/女性)
・知識を得ると同時にコミュニティを獲得できるため。(20代/会社員/男性)

セミナーへの参加を選んだ人のコメントを見ると、成功者や専門家の話を参考にすることが大切だというだけでなく、実際に相手と顔を合わせることや、同じ目的の人が集まることに注目していることがわかります。わからないところがあったら、わかるように説明してもらうことができるし、同じようにアパート経営をする人同士で情報交換が可能になるというところが他の勉強法にはないメリットのようです。次に選んだ人が多かったのは「自分の足での物件調査」でした。こちらの選択肢を選んだ人のコメントは以下の通りです。

・現実、現場、今、どうなっているかの実態を知るのが一番重要と思います。(50代/会社員/男性)
・実際にどういうエリアが人気かなどは直接見ないとわからない。(20代/会社員/女性)

自分で物件調査をすることを選んだ人は、自分の力で集めた情報を活かす練習をすることが大事だと考えているようです。自分の目で入居者が集まる物件の共通点を探していくことで、実際に役立つものを身に付けられるという意見もうなずけます。最後に選んだ人がもっとも少なかった「専門書籍を読む」と答えた人のコメントをご紹介します。

・セミナーへの参加もいいが、先ずは基礎知識を書籍でつけるべきだと思う。(20代/会社員/男性)
・セミナーは都合が合わなければ参加できないし、物件調査はやり方を知らないとできないけど、専門書籍は時間に関係なくどこでも読めるので選びました。(30代/専業主婦・主夫/女性)

書籍から学ぶことを選んだ人には、時間的な余裕がない人や不動産についての基礎知識がない人が多いようです。コメントから、専門書籍は自分のペースに合わせて勉強を進められる点が魅力だと考えている様子がうかがえました。

アンケートの結果、人によって理想の勉強法は異なることがわかります。専門的知識があるかどうか、時間的な余裕はどうか、本格的に始めようとしているかどうかなど、置かれた状況によって選ぶ勉強法が違うようです。では、アパート経営のために効率よく勉強する方法を見ていきましょう。

☆アパート経営を決断したなら!まずは基礎知識を叩き込もう!


何かを始めるときに、インターネットで情報をかき集めてくるという方法を採る人が増えています。しかし、不動産投資に関する情報は、インターネットで調べると内容が分散される傾向にあります。たくさんの情報を集めて、大事なところだけをピックアップできればよいのですが、素人の場合はその作業がなかなかうまくできません。どれがアパート経営にとって重要な情報なのかがわかりにくくなってしまい、結果的に大切なポイントを落としてしまうことにもなりかねません。ですから、アパート経営にターゲットを絞ったのであれば、アパート経営に特化した書籍を読んでみるのがおすすめです。アパート経営をする際に書かせない基礎的な部分を落とさず学ぶことができます。

☆経験者の体験談を参考にしよう!

実際にアパート経営をされている人には、自分自身の体験をブログにまとめ、発信している人も大勢います。そのような情報に触れることも、これからアパート経営を始める人にとっては勉強になります。もちろん、経験者のやり方をそのまま真似すれば成功できるというわけではありません。アパートの数だけ大家さんや管理会社が存在しているため、成功するための方法も同じ数だけあります。そのなかには、失敗した経験談もあるかもしれません。いずれにしても、経験者の体験からアパート経営に必要な考え方や姿勢を学ぶことはできるでしょう。コメント欄に質問するとアドバイスをくれる人もいるため、アパート経営について生の声を聞ける相手を作るという点でもおすすめです。

☆セミナーへの参加で知識とモチベーションを高めよう!

不動産投資に関するセミナーは探してみると意外と頻繁に行われていることがわかるはずです。自分のレベルに合うセミナーを見つけたら、迷っていないで一度参加してみましょう。不動産投資会社の主催するセミナーは基礎知識を学ぶのに効果的です。目の前で講師が話をしてくれるセミナーでは、わからないところがあったら質問することも可能です。わからないことをわからないままにせずに済むところがセミナーの魅力とも言えます。また、セミナーに参加するのは同じ目的を持った人ばかりですから、アパート経営へのモチベーションアップにもつながります。多くの人と情報交換できれば、集められる情報の量がその分多くなるので、情報交換をする場を作るという面でも意味があります。

☆そもそも勉強している時間がない…

アパート経営について勉強する時間があまりないけれど、今すぐにでもアパート経営を始めたいという場合は、トータルサポートをしてくれる管理会社に依頼するという方法もあります。しかし、アパート経営は大切なお金を運用するための手段です。すべてを管理会社に丸投げするのではなく、関われる範囲でアパート経営に関わる努力をすることは必要です。最低限でも基礎的な知識は身につけておくようにしましょう。管理に関しては、最初のうちは管理会社に任せるとしても、投資する物件を選ぶのは自分です。アパート経営がうまくいくかどうかは、物件選びでほぼ決まってしまうと言っても過言ではありません。いくら時間がなくても、物件の選び方はしっかり学んで、ニーズに合った物件を提供できるくらいの基礎知識は身に付けておくようにしましょう。

☆アパート経営に必要な資格はある?


アパート経営をする際に、特別必要な資格などはありません。しかし、宅地建物取引主任者や電気工事士など、持っていると重宝する資格はあります。特にアパートの管理を自身で行うことを考えるなら、電気工事士の資格はあったほうがいいでしょう。例えば、住人から共有部分の明かりを増やして欲しいだとか、室内のコンセントを増やして欲しいなどの要望があった際に、電気工事士の資格を持っていれば、わざわざ業者に依頼しなくても自分で対応可能です。もちろん、資格は持っていなくても経営に支障はありませんが、勉強しておいて無駄になることはありません。資格を取得するところまでいかなくても、資格取得のために勉強したことが実際の場で活きる可能性はあります。ですから、時間を作ってできる勉強は積極的にするようにしましょう。

☆まとめ

アパート経営は、始めるのに特別な資格は必要ありませんが、勉強しなければならないことは少なくありません。人気のエリアや間取りなど経営するアパートについての知識や、アパート経営に影響する法律や税法など、知っておきたいことがたくさんあります。実際にアパート経営で成功している人や、自分と同じようにアパート経営を始めようと思っている人の話を聞くこともよい勉強になります。あらゆる方面から情報を得ることがアパート経営にとっていちばんの勉強になるということを覚えておきましょう。
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