REITへの投資は、実物不動産投資への投資と似ている面があります。そのため、投資に当たっては利回りに注目して投資することが大切になります。そこで、reitの利回りに関するポイントについてご紹介します。

株や国債より高め!ハイリターンが期待できる!

reitへ投資した資金はreitが借り入れた資金と合わせて賃貸不動産物件の取得にあてられます。取得した物件は賃貸料を稼ぎ、それが投資家の利益となります。そのため、reitへの投資は実物不動産への投資と似たような性質があるといえます。reitへの投資で成功するためには、利回りに注目し、高い利回りを得られる銘柄を選ぶことがポイントとなります。

reitへの投資をすることで、一般的には株式投資での配当利回りや国債などの利回りと比較すると高い利回りが得られます。国債などの債券と比較するとreitへの投資はハイリスクですので分配金利回りは高くなります。株式投資はreitと同様にハイリスクですが、値上がり益が投資目的となる場合が多く多額の配当金はそれほど期待できないため、reitと比較すると配当利回りは低くなります。

REIT市場の値動きは?安定性には欠けているの?

reitへの投資の魅力は、安定した収益分配金が得られることです。しかし、収益分配金をreitの価格で割った利回りは変動する可能性があります。reitの価格は需給状況の変化や景気変動により変動しますので価格変動リスクがあります。リーマンショックなど市場全体が冷え込んでしまうとreitの価格が急落することもありえます。

そのため、仮に分配金が一定であっても価格変動により利回りは変動するのです。ただし、過去のreitの平均利回り推移を見ると、利回りは3%から5%の間で推移することが多く、比較的安定しているといえます。reitの価格が安いときに購入できれば、高い利回りが期待できるとともに、景気が回復する局面では値上がり益が得られる可能性もあります。

利回りの上昇を見越して!利幅を上げる投資を!

利回りは、利息や配当金、収益分配金を投資価格で割ったものです。そのため、reit投資においては、将来収益分配金が増加するタイミングで投資すると利幅の増加が見込めます。reitの収益分配金が上昇するためには、賃貸料が上昇する必要があります。賃貸料の上昇は、景気が回復して賃貸需要が増加し「賃貸料が高くても入居したい」という賃借人が増加することによって発生します。

特に、賃貸オフィス物件などにおいてはその傾向が強くなります。また、大規模な開発が行われたり、地価が上昇したりする局面でも賃貸料が増加する傾向があります。利回りの上昇を見越して投資をする場合は、賃貸オフィス物件を中心に投資しているreit銘柄を狙って投資をすることをおすすめします。

REITで成功するために!利回りと合わせて見るべきポイント

reitへの投資をする場合にはまず利回りに注目することが大切ですが、それ以外にも見るべきポイントが2つあります。

1つは、借入金の負担です。

reitは投資家から集めた資金以外に金融機関から借り入れをして物件を取得しています。借入金額が多くなると金利上昇による支払利息の負担が増えますので、借入金の大きさについても確認する必要があります。

もう1つはスポンサーの存在です。

優良スポンサーがついていると支払利息の金利が低く抑えられるなどのメリットがあります。そのため、どんなスポンサーがついているか、スポンサーが変わる予定があるかなどについてもチェックが必要です。reitへの投資においては、特性をよく理解して投資をすることが効率的に利益を得るための近道です。