アパート経営などの不動産投資は、サラリーマンなどの副業としても人気があります。
アパート経営で期待できることは、入居者からの家賃収入が得られることです。アパートの入居率を高めることにより、安定した経営が可能になります。もちろん、収益につなげるためには、オーナーとしての経営手腕が問われるところですね。さらなる収益を得るためには、現状で満足するだけでなく経営拡大を考えるほか、新たな投資を検討するのもいいかもしれません。そこで、アパート経営をした場合、貴重な収入をどう使うのかについて、全国の男女100人にアンケートを取ってみました。
※一番多い回答「その他」を除く
約4割の人は生活費に!安定経営を望む意見が多い!?
アンケートの結果、「生活費」と答えた人が最も多いことがわかりました。
・生活費に使いたいです、アパート経営で生活できたらいいなぁとおもう(40代/女性/パートアルバイト)
・アパート経営で得た収入は副収入として、生活を豊かにしたいものですね(30代/男性/会社員)
・あまり風呂敷を広げてしまうと逆に上手くいかなくなりそうなので、儲けたお金はそのまま生活費に。(30代/女性/会社員)
・老後にかかる生活費の年金で足りない部分を補いたいと思うから。(50代/女性/専業主婦)
41人の男女は、生活費としての活用を考えているようです。
アパート経営だけで食べていきたいとの声や副収入にして潤いある生活を実現したいとの意見も寄せられました。経営規模を拡大するよりは、生活費に使うほうが安泰かもしれませんね。また、年金の不足分をカバーしたいという熟年世代のコメントにも頷けます。
このように、現在や老後の生活資金に役立てたい人には、あまり欲張らず安定経営したい傾向があるようですね。
経営するアパートの税金や費用対策を優先!快適な空間の提供も
アンケートの結果、「そのアパートの修繕や管理などに」と答えた人が二番目に多いことがわかりました。
・収入があっても税金や管理費用でほとんど持って行かれるので、準備しておかないといけないだろうから。(40代/女性/自由業・フリーランス)
・新しい建物でもいつかは老朽化すると思うので、住民の為にもそういう使い方をしたいです。(30代/女性/パートアルバイト)
・得た収入を住人に還元する形で、互いの信頼関係の構築に努めたいから(20代/女性/専業主婦)
・まずはそのアパートの為に。入居次第、お金のかかり具合で次の不動産に(30代/女性/自営業(個人事業主))
35人の男女は、現在のアパート経営を優先的に考えているようです。
アパート経営すると収益が期待できますが、税金や建物のメンテナンス費用などへの対策も必要ですよね。物件を購入した時点での築年数はそれぞれですが、改修費用の準備は避けられないこともうかがえます。また、快適な居住空間にすることで入居者から感謝され、良好な関係が築けるのではないでしょうか。
その上で、新たな不動産投資を考えることが大切なのかもしれませんね。
足元を固めてから新たな不動産投資を!
アンケートの結果、「新たな不動産投資」と答えた人が三番目に多いことがわかりました。
また、次に紹介する「不動産以外の投資」と同数になります。まず、こちらでは「新たな不動産投資」に関する回答についてまとめました。
・そのアパート経営のお金をもとに次の不動産投資をして儲けたいから資金にする(40代/男性/会社員)
・もっとお金もちになりたいので、新たな不動産投資をしてしまうような気がします。(40代/男性/会社員)
・収支がプラスになっているという前提なら新たな物件に手を広げたいです。(20代/女性/パートアルバイト)
・投資物件の維持費を控除した残りを、新たな投資物件の購入資金としたい(40代/男性/会社員)
12人の男女は、さらなる不動産投資を考えているようです。大きな収益を生むためには経営規模拡大が必要なのかもしれません。「もっとお金持ちになりたい」という本音にも頷けます。そのためには、現在の経営がプラスであることが必要ですよね。現在所有するアパートの維持費を優先的に確保するとの回答もみられます。
これらの意見にあるように、新たな不動産投資を始めるには足元を固めたいことが大切ではないでしょうか。
不動産以外の投資を考える人は堅実タイプと収益を期待するタイプ
アンケートの結果、
「不動産以外の投資」と答えた人は、先ほど紹介した「新たな不動産投資」と同数になっています。
こちらでは「不動産以外の投資」に関する内容をまとめました。
・家族もいるし保守的なタイプなのでローリターンでも間違いの無い、定期預金に貯金すると思います。(30代/女性/パートアルバイト)
・得た資産を更に運用していく為に株やFX等の投資に使いたいです。ある程度の資産を貯められるまで運用に力を入れていきたいです。(20代/男性/会社員)
・現物に投資するより、株式やFX,ETFなどに投資したい。その方が効率がよい。(40代/男性/会社員)
・将来、家族みんなで海外か国内旅行に行く費用にしたいと思います。(50代/女性/専業主婦)
12人の男女は、不動産以外に投資をして儲けを増やしたいと考えているようです。
定期貯金などの確実性の高い資産運用をしたい人と株やFXなどで大きな収益を期待する人の二通りのタイプがうかがえました。株などに資金を注ぎ込む方法は、不動産投資よりも魅力的なのかもしれませんね。
そんな中、家族の楽しみのためにお金を蓄えたい人がいることもわかる結果となりました。
今後の経営を意識しながら、より慎重に検討することが大切!
アンケートの結果、アパート経営の収入を生活費に充てたい人が最も多く全体の約4割となりました。
あまり手を広げないで堅実な経営を目指したい考え方がうかがえます。また、アパートを維持するための費用を優先したい傾向も見て取れました。新たな不動産投資と不動産以外の投資を検討する人は同数。堅実な経営を大前提としながらも、経営規模を拡大したい想いが伝わってくるようです。アパート経営によって得た収入の活用方法はいろいろありますが、今後の経営を左右することもあるだけに、より慎重に動くことが大切ではないでしょうか。
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2016年06月20日~2016年07月04日
■有効回答数:100サンプル
【記事筆者】
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