不動産投資においてどの管理会社を選ぶかは、実は儲けを大きく左右する重要な要素です。「管理会社って、ただ不動産を管理しているだけじゃないの?」と適当に選定してしまうと、あとで痛い目を見るのは明らかです。不動産投資が上手くいくかどうかは、管理会社選びにかかっているといっても過言ではありません。ここでは、そんな管理会社選びの重視すべき3つのポイントをご紹介します。

☆保証面が異なる!?内容が充実してる管理会社って?

不動産投資には、やはり投資である以上当然ですが、様々なリスクが存在します。そのリスクを少しでも軽減するためには、管理会社の保証の内容や範囲を、きちんと把握しておくことが大切です。

管理会社が扱う主だった保証は、やはり家賃保証でしょう。しかし、家賃保証とひとことで言っても多様な形態があります。空室保証や滞納保証といった簡易的なものから、サブリース契約や一括借り上げ契約と呼ばれる本格的なものまでです。
不動産投資において、空室リスクはもっとも身近でかつ収支に直結するリスクです。空室が多ければ多いほど、その分収入が減っていきますから、できるだけ空室のリスクは抑えたいものです。そのため、不動産投資の保証の中でも家賃保証周りは、最も抑えておきたいポイントになってくるのです。
ここで重要なのは、保証があれば良いという単純なものではない点です。いわゆるサブリース契約による家賃保証の場合、空室があっても一定の収入が見込めるというメリットがある反面、管理会社が一括で全室借り上げる契約という性質上、家賃の値下げをされたり入居者の選定の自由が制限されたりするデメリットも考えられます。保証のあるなしだけを見るのではなく、保証内容についてはその内容をしっかり把握して、よく吟味するようにしましょう。

☆どこまで管理する?全面サポートしてくれる管理会社を

管理会社の一番の役割は、その名の通りやはり物件の管理面にあるでしょう。つまり、どれだけの管理業務をサポートしてくれるのかということも、管理会社選びの重要なポイントのひとつになります。
管理業務とひとことで言ってもその内容は実に多種多様です。不動産投資における管理には、大きくハード面とソフト面の管理に分けられます。ハード面の管理は、建物のメンテナンスや共有設備の保守点検といった物理的な管理です。不動産は年数が経つにつれて当然老朽化し、トラブルもでてくるため、こういったハード面の管理がしっかりした管理会社を選びたいものです。
一方で、ソフト面の管理は、入居者の募集や賃貸契約周りといった根幹に関わるものから、集金代行、家賃滞納の催促やクレーム対応といった経営に直結する業務になります。

ハード面の管理以上に内容が多岐にわたるため、どこまで管理会社に任せてどこからは自分でやるのかを、しっかりと決めておく必要があります。なかでも重要なのは入居者の募集でしょう。様々な管理業務の中でももっとも収入に直結する業務なので、この入居者募集にどれくらい力を入れているかは、管理会社選びの重要なポイントになります。

☆ノウハウやアドバイスも活用!対応力に優れた管理会社とは

管理会社選びの最後のポイントは、管理会社の対応力です。

特にトラブル面に対する対応力がどれくらいあるかは非常に重要な要素になります。不動産投資で扱う物件は、

マンションであれ商業ビルであれ、基本的に人が入居してきます。人と人の係りになるため、どのようなトラブルが発生するかはまったく予想できません。想定しないようなトラブルに見舞われる可能性もあるわけです。そのような際に、管理会社の対応力が問われます。
不動産管理の経験値が高い管理会社には、やはりそういったトラブルに対処するノウハウがありますし、オーナー自身が何かしら対処しなければいけない事態になった時、管理会社からのアドバイスがあるのとないのとでは大きく違ってきます。
対応力の低い管理会社だと、色々な面倒事を自分自身で対処しなくてはならなくなることも少なくありません。

ついつい軽視しがちな要素ですが、大きなトラブルから小さなトラブルまで、管理会社にどれくらいの対応力があるかは、管理会社選びにおいて重要な判断基準となるでしょう。