不動産投資は物件所有者ひとりで行うことはほとんどありません。
特に物件を複数所有している人は必ず信頼のできる管理会社に業務を委託しています。しかし、不動産投資を始めたばかりの人は管理会社の良し悪しを判断するのは難しいこともあるでしょう。中古物件を購入したときに、既に前の所有者が委託している管理会社がある場合には、必ず契約書をチェックしたり担当者と話をしたりすることも大切です。何かおかしい、と思ったら自分なりに調べて、場合によっては早急に管理会社変更に着手しなければならないこともあります。不動産投資の収益アップのためにも、依頼している管理会社の業務内容や契約書について必ず目を通しておきましょう。
☆危険ならすぐにでも変更を!悪質な管理会社に注意
悪質な管理会社は存在するのでしょうか。
中には不誠実な管理会社も存在しています。悪質な場合にはすぐに管理会社を変更しないと状況の改善は見込めませんし、収益の低下にもつながります。悪質かどうかを見極めるにはどこをチェックすればよいのか分からない、という人も少なくないでしょう
最低限チェックしたいポイントとしては契約書です。管理委託契約書と重要事項説明書が存在しているかどうかです。これらの契約書が一切存在していなければすぐに確認しましょう。仮にこれらの契約書があっても内容に必ず目を通すことが大切です。
悪質かどうかを見極めるためには、自分でもどのような業務を委託しているのか知っていなければなりません。
委託している業務の内容が実施されていない、報告もないということはありませんか。また、委託した記憶のない業務の記載や、既に存在していない設備の保守料金が記載されていることはないでしょうか。これらの矛盾や契約の内容でよく分からないことが見つかったら管理会社に問い合わせをしてみましょう。
満足のいく回答が得られない、回答すらないというような不誠実な対応が続いたら迷わず管理会社の変更を検討しましょう。さらに、収支報告の数字が合わない、その理由の説明もない、などの場合も同様です。
必要のない請求をされていたら間違いなく不動産投資において収益を低下させていることになります。
☆仕事のできる会社を見つけた時!今の管理会社と比べてみよう
現在の管理会社の対応に納得がいかないときに、お願いできそうな別の管理会社を見つけることもあるでしょう。担当者の対応も良いので大丈夫、と安心しきってしまうのも問題です。
必ず、現在の管理業務内容の内訳や項目、金額について見積りと比較してみることです。現在の管理会社の対応が悪いと思っていると、他の会社が必要以上によく見えてしまうこともあります。管理会社変更はそれなりに労力がかかることですので、慎重に検討する必要があります。
さらに、せっかく管理会社変更をするのであれば、必要な業務、なくしても良い業務の洗い出しを行うのには絶好のチャンスです。不動産投資の収益性を上げるためには必ず業務の見直しを行うことも大切です。可能であれば、複数の管理会社に連絡をして見積り比較をしてみましょう。管理会社の変更が完了し、コスト削減が達成できれば長期的に収益改善につながります。
☆結局は自分のタイミング!?変えたいと思った時がベスト
管理会社は悪質な会社ばかりではありません。良心的な会社もたくさんあります。現在委託していて特に問題がない管理会社でも、調べていくうちに管理費が少々割高だと思うこともあるのではないでしょうか。
管理会社の業務内容を常に把握し、状況に応じて委託内容の随時見直しをするという努力をすることも不動産投資においては重要なことです。その中で管理会社変更が妥当と判断したときは、すぐに行動にとりかかるという時間を惜しまないようにしましょう。
【記事筆者】
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