マンションとは殆どの方にとって、とても高い買い物ですよね。ですからマンションのオーナーは利益の追求と同じくらい、損失を出さないことに苦心するのではないでしょうか。しかし、なかには運悪く、もしくは見通しが甘くて経営に失敗する方もいるようです。そこで今回のアンケートでは、マンション経営において起こりやすい失敗例とはなにか、意見をうかがってみました。

※一番多い回答「その他」を除く

入居者の集まらない物件は経営が苦しくなる!

アンケートの結果、起こりやすいのは物件選びによる失敗だという意見が最も多く集まりました。

・良い物件を選ばなければ、入居者が集まらず、経営が上手くいかないと思うので。(20代/女性/学生)

・入居者がいなく空き室率が高いということは、立地の面など物件の選択が間違っていたと思う。(40代/女性/会社員)

・アクセス・機能・築年数などの要素をじっくり吟味しないと、入居者が確保できなくて失敗すると思う。(20代/女性/無職)

・物件の間取や築年数、駅やスーパーなどの立地条件が良ければ空き室に困りにくいと思うから(40代/女性/パートアルバイト)

物件選びを失敗すると入居者の有無に大きく関わり、経営が上手く行かなくなるというような意見が見受けられますね。空き室が多いと家賃収入による利益を充分に得られませんから、マンションの設備管理に回す資金が足りなくなるケースもあるでしょう。そうなると管理の悪いマンションだと評判が立ち、なおさら入居者が減るという悪循環に陥る可能性も考えられます。

見通しの甘さと他者の介入が失敗を引き起こす?

集計で二番目に多く集まったのは、資金計画による失敗が起こりやすいという意見でした。また管理会社選びの失敗が起こりやすいという考えの方もいるようです。

・資金不足による失敗がほとんどを占めていると思います。資金計画が一番大切だと感じます。(20代/女性/学生)

・利益最優先でオプションを削っていくと、最終的に損をする。リスクマネジメントのための出費は欠かさずに。(20代/男性/自由業・フリーランス)

・管理会社によっていろいろあると思います。間違ったところを選んでしまうと空室だらけなんて事も考えられます。(40代/男性/無職)

・資金計画や物件選択は慎重に精査すれば失敗のリスクを減らせると思いますが、管理会社選びは付き合ってみないと(相性もありますし)分かりませんよね。(40代/男性/会社員)

 

マンション経営では資金計画での失敗が起こりやすいという意見の方がいるようです。最初に考えたシミュレーションの見通しが甘く、資金不足に陥るということなのでしょう。不況や災害などのリスクをどこまで具体的に予測し、シミュレーションに盛り込めるかが成功と失敗の分かれ目になるのかもしれません。

一方で管理会社選びが失敗しやすいという考えの方も見受けられます。管理会社スタッフという他者が経営に介入するため、予期せぬトラブルを招く可能性があるということなのでしょうか。

需要のある物件でなければマンション経営は成功しない!

マンション経営を失敗してしまう原因の多くは物件選びであると考えられているようです。マンションを経営するためには、まず入居者からの家賃収入がなければ話にならないので、需要の高い優良物件を見つけることはなにより重要だと言えるでしょう。

もちろんマンションが満室の状態にもかかわらず赤字になってしまうようなずさんな資金計画では困りますし、入居者がすぐに出ていきたくなるような酷い管理会社を選んでしまっては元も子もありません。アンケートで集まった失敗例の原因をすべて取り除くことが、マンション経営で成功するには重要だと言えるでしょう。

■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2016年10月06日~2016年10月20日
■有効回答数:100サンプル