バブル崩壊後長く続いた不況の波もようやく収まり、街の中を歩いていても、新たに土地を整理してアパートやマンションなどの物件を新築している光景をよく目にするようになってきました。
はたして、マンション経営は株式投資や投資信託などと比べて有効な資産運用方法であるのかどうか、どのように考えられているのかをアンケートを取って調べてみました。
※1番多い回答「その他」を除く
やはり効果的?投資手段としてのマンション経営
回答は、50:50の半々となりました。まずは効果的であるという回答から。
・初期費用や回収までに時間はかかるものの、初期費用さえ取り返してしまえば、あとは入ってくるものです。極めて良い方法だと考えます。(20代/男性/会社員)
・株時や投資だと損する時はがっつり損するし何も残らないがマンションであれば物件だけは残る。(40代/男性/無職)
・「はい」とは答えたが一長一短 ・マンション経営:細く長くの収入。流行への対応が出来にくい欠点あり ・投資:太く短く。正に博打。当ればデカイけど、はずれも有ります(50代/男性/パートアルバイト)
ある程度の初期費用は必要となるものの、毎月の確実な収入が入ってくることや、財産として物件が手元に残るという点で、有効な投資手段だと考えられていることが分かります。
細く長くの収入とコメントしている人がいますが、マンション経営では、企業業績などではなく物件の規模によって収入が決まるため、貯蓄のように自己管理する資産の一種であると、多くの人が見なしています。
支度金や維持費がネックマンション経営は難しい?
一方で効果的ではないとする回答は、以下のようになっています。
・収入の少ない者にとっては、あまり現実的ではない。株式投資や投信。ETFなどのほうがリターンも多い。(40代/男性/会社員)
・マンション経営は維持費がかかるので、住居者が入らなければ損をするし、修繕費も10年から20年くらいで数百万円が出ていくことを思うと、株式投資などの方が効果がありそう。(20代/男性/無職)
・立地条件による善し悪しや、需要の予測が難しいため、大地主でもない限り効果的な資産運用だとは思えない。(50代/男性/自営業(個人事業主))
最も問題とされているのは、やはり支度金や維持費などの費用の面になっています。需要予測が難しかったり、入居者が少なければ損をするというコメントもあります。
株式のように一度投資してしまえば、あとはリターンだけというのではなく、継続的に管理していかなければいけないことが、忌避される理由にもなっています。
マンション経営では、こまめなケアと熱意を持つことがポイント
アンケートの結果、マンション経営は、資産運用の方法としては効果的であるという意見と、効果的ではないという意見の半々に分かれました。単なる投資案件として見た場合、マンション経営には困難が伴うことも事実ですが、効果的とする回答では、多くの人がマンション経営を投資と資産の中間的な形態として見ていることが窺えました。
最近では、マンション経営を主眼においた住宅ローンや保険なども用意されており、自分の財産としてこまめにケアしていく熱意があれば、マンション経営には一定の効果とメリットがあるのではないでしょうか。この機会に、マンション経営などの不動産投資も、資産運用の一つの手段として考てみてはどうでしょう?
■調査地域:全国
■調査対象:【性別】男性 【年齢】20 – 29 30 – 39 40 – 49 50 – 59 60
■調査期間:2016年03月10日~2016年03月24日
■有効回答数:100
【記事筆者】
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