不動産投資では、投資信託の1つとしてリートという金融商品が起用されていますよね。不動産物件を所有し、全面的に管理するのとは違い、少額でも投資が行えること、換金のしやすさ、配当金への期待など、手軽さの面では定評がある資産運用です。しかし、リートによる不動産投資も、メリットだけしかないわけではありません。投資ですから、当然ながらさまざまなリスクもつきまといますよね。では、多くの投資家にとって、リートによるリスクとしてどんなことを最も恐れるものなのでしょうか。みんなが不安に思っているリートのリスクを知るため、懸念しているポイントについて訊ねてみました。

価格暴落が最も怖い?運営に支障が出るような問題も!?

回答の傾向を見る限りでは、保有している物件や土地の価値が下がることを懸念する声が目立っていました。

・保有物件そのものの価格が低下して価格や分配金が変動するリスク。(60代/女性/専業主婦)

・土地価格の大暴落です。借金だけが残る様な事は二度と経験したくありません。(60代/男性/無職)

・もし自分が持つ不動産の会社が倒産した場合、資産が大幅に減少すると考えられるため。(20代/男性/学生)

・リーマンショックのような景気情勢の急変動が一番怖いです。自分で防ぎようがないです。(40代/男性/会社員)

・大きな災害や事故による価格の下落や物件そのものがなくなるリスク。(40代/男性/自営業(個人事業主))

・借入先の金融機関が金利変更を行った時。一気に利益が期待できなくなる。(40代/男性/パートアルバイト)

・私が一番怖いと思う不動産リスクは、運営資金不足に陥ることです。(20代/女性/専業主婦)

・とにかく売れる保障も、価格の保障も、利回り保証も何も無いのがリスクかな。(40代/男性/自営業(個人事業主))

価格の暴落自体よりも、それによる影響で利回りや分配金が下がることを恐れているようです。借金を恐れている声もあり、収益を得るために投資をしたはずが、価値が下がることによって、安定した供給が崩れてしまうのを避けたい様子が伺えますね。

会社の倒産を始め、景気変動や自然災害などによる金融市場の混乱など、価格が暴落する具体的なきっかけを取り上げている方も多く見られました。そのようなトラブルで急激に状況が変わってしまうのが恐ろしいのかもしれません。他の意見としては、借入先の金利が上がる、資金が不足するなどといった状況の変化も怖い要素なようです。また、リートにはお金の保障がないという所を懸念している声も少なくはなく、ギャンブル性も感じられる点に対してなかなか不安は拭えないのかもしれません。

安定性のある銘柄選びが重要!?投資方法の工夫も!

挙げられていたリスクはさまざまなものがありましたね。しかし、今の状況が一変して価値が暴落することで損失が出てしまったり、思うように利益が得られなくなったりする事態を主に恐れている方が多いとわかりました。

リートには金銭的な保障がないことも不安材料となっているようですから、できる限り安定性の期待できる銘柄選びが重要となってくるのかもしれません。トラブルを避けるためには、何らかの出来事がきっかけで価値が暴落するかもしれないというリスクを見据えた上で、投資の方法を工夫していく必要がありそうですね。

■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2016年08月18日~2016年09月01日
■有効回答数:100サンプル