リートファンドとは、日本の上場不動産投資信託であるJリートや世界中のリートに投資するファンドです。投資家にとっては、個別のリート銘柄を選択しなくてもさまざまなリートに分散投資できる点が魅力です。このリートファンドは数多くの種類のファンドが出回っていますので、自分に合ったファンドを見つけるための比較ポイントなどについてお伝えします。
☆リートファンドの比較を徹底!比べるポイントはどこ?
リートファンドを比較する場合の一般的なポイントは主に3つあります。
1つ目は、ファンドの純資産金額です。この金額は、言い換えると投資家から集めたお金の規模を表しています。
この純資産金額が少なすぎると物件選択などにおいて不利になりますので、少なすぎるファンドは避けた方がよいでしょう。
2つ目は、直近1年間程度の分配金の利回りです。リートファンドの中には、
分配金を再投資するタイプと現金で受け取るタイプの2種類がありますが、
いずれのタイプにおいても分配金の大きさはファンドの成績とも大きく関わっています。
そのため、分配金の利回りがどの程度かを比較することは重要です。
3つ目は、基準価額の推移と投資対象地域のリート市場指数の推移との比較です。
一般的には、分配金を現金で支払うタイプであっても分配金を再投資したと仮定した基準価額で比較します。
ベンチマークとなるリート指数の変動率よりも基準価額の変動率が上回っているかどうかが
ファンドの優劣を判断する目安のひとつとなります。
このポイントは、どの国の不動産市場に投資するかを決める際にも有効な判断材料となるでしょう。
☆重要なポイントはココ!投資する価値のあるリートファンドの特徴
一般的な3つの比較ポイントが優秀であれば、投資する価値のあるリートファンドといえますが、
それ以外にも重要なポイントがあります。それは、投資対象の国や地域です。
どの国の不動産に投資をするかによってリードファンドの性格は大きく変わってきます。
日本のリートに投資するJリートファンド、アメリカのリートに投資するusリートファンド、
さらには世界中のリートに投資するグローバルリートファンドなどがあります。
これらの中から投資価値のあるファンドを選ぶ場合は、市場規模が大きく成長している国のリート選ぶとよいでしょう。
成長している市場のリートに投資をしているファンドは、分配金が増加したり基準価額が上昇したりといった特徴があります。
また、価値あるリートファンドとして市場からの評価が高いファンドは、
純資産金額が着々と増加し、運用実績期間も長いという点も特徴です。
運用実績期間が長いということは、それだけ数々の危機を乗り越えてきた証でもあり、
投資家の信頼を得ているということでしょう。
☆トータルリターンのよさが重要!?失敗を避けるために…
リートファンドに投資する場合の注意点は、分配金に注目しすぎて資産全体の状況がわからなくなってしまうことです。リートファンドの中には、年利回りで20%程度にも達する分配金を出すリートファンドもあります。その分利益を稼いでいれば問題ありません。
しかし、リートファンドの場合は、利益が出ていなくても一定の条件を満たしていればファンドの資産を取り崩して分配することが認められています。そのため、利益が十分出ていなくても定額の分配金を出し続けるファンドもあるのです。利益がない場合は信託財産を削って分配することになりますので、やがて信託財産は尽きてしまう可能性があります。
リートファンドに投資をする場合は、分配金の利回りだけでなく、基準価格の変動による評価損益も加味して考えましょう。ファンドのトータルリターンを正しく把握した上で投資成績の評価をすることが大切です。
【記事筆者】
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