他の金融商品に比べ、放っておいても家賃収入が得られる不動産投資はまさに「不労所得」で憧れる人は多いでしょう。投資は初めてで、ちょっと不安…という人もリート(不動産投資信託)を選べば運用はプロやってくれるので安心ですよね。しかし人に任せる部分が多い分、手数料が発生して利益が減ってしまうというデメリットもあります。では、利益を追求するのなら利回りが良いリートを選べばいい気がしますが、そんな単純な話なのでしょうか?そこで今回は、リートの利回りについてアンケート調査をしてみました。

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※一番多い回答「その他」を除く

ハイリターン=ハイリスクが基本!

9割近くの人が高すぎる利回りには警戒すると答えました。
・利回りが良いのは魅力的だがリスクが高い物件ばかりの銘柄の可能性もあり警戒してしまう(40代/男性/自営業(個人事業主))

・利回りが良いと、運営に多少無理しても利息に回していることだと思うので、何か問題があった際には、一気に破たんしそうだから。(40代/女性/その他専門職)

・リートはローリスクローリターン型の商品なので、高利回りには理由があるはず(40代/男性/会社員)

返ってくるものが大きい分、賭けなければならないものも大きいはず、という意見が多数挙がりました。

確かに他の金融商品を見ても「ローリスク・ハイリターン」の投資は、なかなか無いため「リートだけは違う」なんてそんな都合のいい話は考えづらいですよね。

また、利益を出すためにどこかで無理をしている可能性もあり、どこでそのひずみが影響をもたらしてくるかもわかりませんから、利回りが良すぎるリートに警戒してしまうのは仕方がないのかもしれませんね。

知識と経験があれば怖いものなし!?

一方、警戒しないという人も1割以上いました。
・利回りが良いリートは、なぜ利回りが良いのだろうという疑問は持ちますが、特に警戒をすることはありません(30代/男性/会社員)

・誇張でないかしっかりと判断したい。 その後安定しているとわかれば、投資を開始する(40代/男性/自由業・フリーランス)

・利回りがいいからって警戒する必要はないと思う。ただ利回りに波があれば警戒する必要もある。(30代/男性/会社員)

警戒はしないけど無条件に飛びつくことはしない、という人が多いようです。

高い利回りの理由をきちんと調べ、納得できるのなら投資をすることもあると答えた人もいました。確かにしっかり知識があり、どんな時にどのようなリスクが生じうるのかを予測しマネジメントできる人ならばしっかりと利益を出すことも夢ではないのでしょう。そういう人にとっては魅力的な投資に思えるのかもしれませんね。

大事なのは、自分で決めること?

今回の調査では利回りの良いリートには警戒感があると答えた人が大多数となりました。

利益が大きい=リスクも大きい”ということでしょうから、「伸るか反るか」の賭けにはあまり出たくないということなのでしょう。一方で投資するかどうかは別にして、特に警戒はしない、という人も中にはいました。どんな投資にもリスクはつきものですから、それを恐れてばかりいてはなかなか前には踏み出せないでしょう。

リスクがあることを前提に、その上で自分にとって有益なものなのか判断することが大事なのかもしれませんね。

■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2016年06月20日~2016年07月04日
■有効回答数:100サンプル