本業、あるいは副業としてのマンション経営が注目されています。マンション経営には土地や建物が必要ですが、日頃の管理などは管理会社に委託する方法もあるため、所有する物件の近くに住んでいなくてもオーナーになることが可能です。

一方、入居者に快適な生活を提供するほか、新たな入居者を募るためにも定期的な改修工事などが不可欠です。資金を掛ける場所は物件によっても異なりますが、入居者募集広告なども考える必要があります。そこでマンション経営のために最も資金を掛けたいのはどこかについて、全国の男女100人を対象にアンケートを取ってみました。

※一番多い回答「その他」を除く

入居率アップのためにもリフォームは最優先課題!

アンケートの結果、「内外のリフォーム」と答えた人が最も多いことがわかりました。

・外観や部屋の綺麗さが入居率を高める鍵だと思うので、リフォームに力を入れると思います。(40代/男性/会社員)
・古い物件でも、中がキレイでしっかりしていると入居率が上がりそうだから。(20代/女性/専業主婦)
・やはり外観もですが、部屋のおしゃれな雰囲気を出すデザイナーマンションになっている方が女性はもちろん男性も気に入ると思います。まず過ごしたい場所にするのを優先させる方がいいと思います。(30代/女性/パートアルバイト)

 

47人の男女は、リフォームに資金を掛けたいと考えているようです。

見た目のきれいさが入居率を高めるのに役立ちますよね。住みやすい仕様にリフォームされていると、築年数が経った住居の稼働率も高まるかもしれません。デザイナーズマンションのように個性的な居住空間が注目されていますが、ほかにはない魅力をアピールするのも大きなポイントではないでしょうか。

このように堅実なマンション経営のためにもリフォームを最優先したい傾向がわかる結果となりました。

入居者が安心して暮らせる場を提供することが大切!

アンケートの結果、「防犯など設備の導入」と答えた人が二番目に多いことがわかりました。

・これからの時代は防犯に力を入れるべきだと思います。女性用なら特に。(40代/女性/自由業・フリーランス)

・それなりの設備が整っていれば、築年数が上がっても入居してくれそう。(40代/女性/パートアルバイト)

・防犯&天災(雨、ゲリラ豪雨)対策 入居者の安全、安心が一番です(50代/男性/パートアルバイト)

・一度でも何かあると入居者は減ると思います。特に都会ではまずは安全の確保だと思います。(20代/女性/パートアルバイト)

27人の男女は、セキュリティ面を重視しているようです。

女性を対象にするなら防犯は不可欠との声や、築年数よりも安心して住める環境を重視する意見も寄せられました。人的災害対策だけでなく、自然災害対策も必要とのコメントにも頷けます。

防犯対策資金を出し惜しみした結果、信用の下落につながるのではないでしょうか。こちらの回答を選んだ人からは、入居者が安心して暮らせる場を提供したいとの想いが伝わってくるようですね。

共有スペースが多いため、しっかりした管理が必要!

アンケートの結果、「マンション管理」と答えた人が三番目に多いことがわかりました。

・住んでも、管理がしっかりしていないと信頼が得られないと思うから(20代/女性/専業主婦)

・マンション管理をしないことには新規入居者が入居してもらってもすぐに退去されてしまいます。(40代/男性/自営業(個人事業主))

・実際に住んでみるとわかる事だけど、5sが守られていて管理がしっかりしていると安心できるから。(30代/男性/会社員)

・実際に親族が賃貸マンションとアパート経営をしている。管理の難しさをよく話しているから。(40代/男性/会社員)

16人の男女は、マンション管理が大切だと考えているようです。

管理がしっかりできていないと、入居者の信頼を失うだけでなく、入居者の早期退去につながるかもしれません。実際にマンションに住んでいる人や、近しい人にオーナーがいる人もいて、管理の難しさを問うコメントも寄せられています。ちなみに「5S」とは、整理整頓清掃清潔の頭文字を取ったものですが、マンションには共有スペースが多いだけに、しっかりした管理が必要ではないでしょうか。

安定したマンション経営には広告第一との意見も!

アンケートの結果、「新規入居者の募集広告」と答えた人が四番目だとわかりました。

・やはりどんなに素敵な部屋があっても、そのことを誰も知らなかったら、何にもならなくなってしまうので(40代/男性/パートアルバイト)

・新規入居者の募集広告を行うなどの宣伝活動をすることで空室を減らすことができるので(30代/男性/会社員)

・入居率を高めるためには一定以上の投資が必要。広告費で空室リスクを低減したい(40代/男性/会社員)

・場所がよければ、入居者はいくらでもいると思うので、広告が大事だと思います。(40代/女性/専業主婦)

 

10人の男女は、募集広告に力を入れることを考えているようです。

やはり、物件の存在を知ってもらわないと話になりませんよね。空室を減らして入居率アップにつなげるためにも、広告活動が必要との意見が寄せられました。広告を媒体として物件の存在に気付く人もいるのではないでしょうか。その上で、立地条件のいい物件だと入居率アップが期待できるのかもしれませんね。このように、安定したマンション経営には広告第一との捉え方がわかる結果となりました。

入居者の生活を守ることがマンションの堅実経営に不可欠!

アンケートの結果、マンション経理のためには建物内外のリフォームに資金を注ぎ込みたい人が最も多く、全体の約半数に達することがわかりました。

入居者が快適に暮らせることがマンションの堅実な経営には不可欠のようです。

また、防犯面をしっかりすることや、日常的な管理を怠らないことも信頼につながるのではないでしょうか。もちろん、物件の存在をアピールすることも不可欠ですよね。マンション経営の大きな魅力は家賃収入が得られることですが、そのためにも、しかるべき投資が必要になってきます。みなさんがマンション経営をするときに、こちらに寄せられた貴重なコメントが役立つといいですね。

■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2016年06月20日~2016年07月04日
■有効回答数:100サンプル