不動産投資をするには融資を受けるのが一般的ですよね。

ただし、無条件で融資をしてくれる金融機関というのは、ほとんどないと言っても良いでしょう。融資を受けるには、必ず一定の条件を満たし、相手方の金融機関から信頼を勝ち取らなければなりません。そうはいっても、そうした信頼を得るための物差しは相手方によっても少なからず変わってくるものです。今回のアンケートでは、不動産投資で融資を受ける時に大切だと思う基準について調査してみました。不動産投資を考えている人はどんな基準が重要だと考えているのでしょうか。

 


【回答数】
年収:32
保有資産:35
定職の有無:24
銀行の利用頻度:4
連帯保証人の経済状況:5

※一番多い回答「その他」を除く

安定感のある保有資産が最も多い結果に

アンケートの結果、融資の基準で大事なのは保有資産だと答えた人が最も多く見られました。

・やはり一番は相手がどれだけの資産を保有しているかでそれが分かれば相手の経済的な情報も分かってくると考えたからです。(20代/女性/無職)

・すべて審査の対象だが、保有資産があった方がよい。0ではそもそも貸してくれない。(40代/男性/会社員)

・きちんとした担保さえあれば融資は受けれるから資産こそが最も重要(20代/男性/学生)

・保有資産の状態がよければトータル的な資産として安定が見込めると思うので。(40代/男性/無職)

保有資産の有無が経済力の指標になると考えている人が多くいるようです。

また、保有資産は経済力の証明になるだけでなく、融資を受ける際の担保として利用できることも。

そういった点に価値を見出す人が多く見られました。

やっぱりお金!年収が大事と考える人も多い

保有資産に次いで、年収が重要だと答えた人も少なくありませんでした。

・自分の身分や経済状況、貯金の有無など、金融機関を信頼させるような証拠が必要になると思う。(30代/男性/会社員)

・安定した収入があることが一番だからです。不動産投資は長年やっていくものなので、一度に大きな収入があるより安定している方が良いです。(40代/男性/会社員)

・住宅ローンよりも、年収や職業(勤め先)の固さが問われる、という話を聞いたことがあります。(40代/女性/会社員)

・一番わかりやすいし、手っ取り早い基準だと思う。誰にでもわかる(20代/女性/パートアルバイト)

不動産投資は長期的なスパンで物事を進めていくものですよね。

そのため安定した収入は長期的な信頼を勝ち取るためには不可欠なものなのかもしれません。

また、最もわかりやすく手っ取り早いという理由で年収を挙げる人もいました。

やっぱり何をするにしてもお金が大事なのですね。

返済能力があるかどうかは定職で決まる?

定職に就いているかどうかも重要な基準だと考えられているようです。

アンケートでは、保有資産と年収に次いで多い回答になりました。

・定職をしていてこれからまだまだ働けるかどうかを基準にしていると思います。(20代/女性/契約派遣社員)

・もちろん年収はあればあるほど良いとは思いますが、それよりも確実に収入がある事が最も重要で毎月一定の収入がある方が最終的には予定通りの返済が可能になると判断したのかもしれません。(40代/男性/自営業(個人事業主))

・定職の有無が、結局本人の階級をある程度示しており、返済能力を表していると思うため。(20代/女性/学生)

・職がないと返済できないから。安定した職でないと返済が難しいから(20代/女性/専業主婦)

融資を受けたら、いつかは返済しないといけないものです。

定職に就いているということは安定した収入が見込めるということにもなりますよね。

定職の有無が安定した返済能力の証明になるという回答が多く見られる結果となりました。

自分のことだけじゃない!保証人の経済力も重要

定職の有無に次いで、連帯保証人の経済状況が4番目に多い回答となっています。

少数派ながら、銀行の利用頻度を挙げる人もいました。

・自分自身がどうかも大切だがそれ保証する連帯保証人の状況が大事だと思うから。(20代/女性/会社員)

・もしも本人の収入やおかねがなくなったときのために連帯保証人の経済状況がすごく大切だと思う。(40代/女性/パートアルバイト)

・担保となる連帯保証人の経済状況かもしれないですね、それか資産状況(30代/男性/会社員)

・その銀行などの利用実績が信用度などに影響し、融資の受けやすさにつながると思われるので。(30代/女性/その他専門職)

融資を受けるためには連帯保証人が必要なケースもありますよね。

自分自身のことだけでなく、連帯保証人の経済状況も融資には少なからず関与してくると考える人が多いようです。

一方、銀行の利用頻度を挙げた人は、やはり自分自身の経済状況を重く見たのでしょう。

不動産投資の融資には長期的な安定性が不可欠

不動産投資は将来を見据えた長いスパンで考えるものですよね。

その時の経済状況が、たとえば10年後も続いているという保証はどこにもありません。

そのため融資を受ける際の基準も、やはり長期的な安定感が大切だと考える人が多く見られます。

保有資産や年収、また定職の有無などといった経済力は、現在だけでなく将来においても安定的に享受しやすいものであるため、融資の基準として重く見る人が多いのではないでしょうか。

■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2016年05月10日~2016年05月24日
■有効回答数:100